アカハライモリ
漢字で書くと「赤腹井守」。腹が赤いイモリということで、見たまんまの名前ですが、いわゆる普通のイモリです。普通と書きましたが、近年、本種をはじめとする在来有尾両生類は日本各地で減少しており、本種も都内で見られるところがかなり限られてきました。しかし、都内でも八丈島ではまだまだ多くの個体が見られ、特に唐滝周辺には多くの個体が生息しています。実際のところ、国内移入種であるため、個体数が多いことを喜んではいけないのですが、本来の生息地では減少しているのに、移入先では反映している種というのは意外と多く、本来の生態系のバランスが崩れると同時に新たな生態系が速やかに構築されるというのもなんかすごいと感じてしまいます。もちろん、それがいいか悪いかは別問題ではあるのですが・・・。なお、イモリやカエルは皮膚呼吸のため、身体が粘液で濡れていますが、この粘液にはいわゆるフグ毒と同様な成分が含まれているため、これらを触った手で眼をこすると結膜炎などひどい目に遭いますので、触った後は必ず手洗いをするようにしてください。アカハライモリ Cynops pyrrhogaster 有尾目イモリ科 2021年5月4日 東京都八丈島八丈町樫立 唐滝周辺