テーマ:今日のこと★☆(106232)
カテゴリ:中国古典
卑譲は徳の基なり 「卑譲徳之基也」『左伝』 「徳」とは何か。 一言で説明しようとすると、意外にむずかしい。 念のため、手近の国語辞典を引いてみると、「りっぱな人格」とある。 では、りっぱな人格を形づくる基本になっているのは何か。 『左伝』によれば、「卑譲」だという。 「卑」は、いやしいと読ませる。 自分は低い所に身を置いて相手を立てること、これが「卑」である。 「譲」は、ゆずるである。 自分は一歩も二歩も後へ退って、相手に「どうぞ」と道をゆずる、これが「譲」に他ならない。 わかりやすく言えば、「卑譲」とはイコール謙虚と言ってよいかもしれない。 これが徳の基本なのだという。 日本にも「実るほど頭の垂るる稲穂かな」ということわざがある。 「卑譲」は、どんな人にも必要とされる徳であるが、とくにこれを必要とするのが、リーダーの立場にある人である。 中国古典一日一言 守屋洋先生著より お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
January 21, 2022 09:49:36 PM
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