|
テーマ:ドイツ(629)
カテゴリ:海外旅行
陽が落ちる頃フュッセンからローテンブルクへと 列車で向かいました。 ICE(インターシティエクスプレス)に乗れると 鉄道マニアの長男はワクワクでした。 座席の窓の上にこんな表示が.....。 「非常時にはハンマーで窓を割って 両手でガラスの隅を押して外へ逃げろ!」ってこと? よく見ると座席の上の方に細いハンマーが据え付けられています。 すごいな、ドイツ国鉄。 日本では絶対こんなのないですね。 そして..... これ何のサインだと思います? 非常口のサインではあるでしょうが 矢印の方向に非常口がある? でもこのサインは窓の上にあるのですよ。 この下向きの矢印はドイツでは直進という意味だそうです。 日本と方向が逆ですね。 でも直進と言っても窓の下は座席(その下は床)ですからね。 よくわからないですねーーー! 何回か乗り換えて19:00頃 ローテンブルクに到着する予定でした。 ところがところが...... フュッセンから乗った最初の電車が 20分ほど遅れてしまったのです。 それで乗り継ぐ電車が1本あとの電車になり その次に乗り継ぐ電車もまた 1本あとの電車になってしまったので 結局ローテンブルクに着くのは 予定より2時間近く遅くなってしまいました。 夜は9時頃まで明るい夏のヨーロッパですが 私たちがホテルに着いた時はもう街に灯りが灯ってました。 それだけならいいのですが 何せもう9時ですから空いているレストランなんて どこにもありません。 日本のようにファミレスなんてないですからね。 だいたい8時過ぎたらレストランは閉まっています。 しかたがないので日本から持ってきた非常食を食べようかと 変圧器のコンセントに日本から持ってきた 湯沸しポットのプラグを差し込んでもなぜか電源が入りません。 スマホの充電器はちゃんと使えるのに.....。 このホテルは部屋はとても広くてサービスも悪くはないのですが 冷蔵庫がなくて日本から持ってきた飲み物が冷やせませんでした。 せめて湯沸しポットがあればよかったのですが....。 しかたがないので給湯のお湯を一番熱い温度にして それでカップ麺を食べました。 (長男はお腹が痛くなりました〜) ほんとに“非常食”という感じですよね。 ここで私たちのホテル選びの基準(条件)は 冷蔵庫と湯沸しポットがあるところ!ということになりました。 翌朝気を取り直して朝食へ。 白とブルーで装飾された朝食会場は品があって素敵なお部屋でした。 ビュッフェの朝食です。 このホテルはソーセージはありませんでしたが ハムの種類が豊富でおいしかったです。 ここが私たちが2泊したホテルゴールデナー・ヒルシュ・ローテンブルク 駅からは徒歩10分〜15分ぐらいです。 今日もこのホテルに泊まるので 朝から夜まで目一杯この街を観光します! ローテンブルクは“中世の宝石箱”と呼ばれ 街の周りを城壁に囲まれた 中世の街並みをそのまま残した美しい街です。 正式名称はローテンブルク・オブ・デア・タウバー。 「タウバー川の上流にあるローテンブルク」という意味です。 ロマンティック街道と古城街道が交差したところに位置していて 日本人に人気が高い街なので日本語表記もよく使われています。 まずはホテルから歩いてすぐのところにある中世犯罪博物館へ。 ここでも入口で係員の人が日本人かと聞いてくれ 日本人だというと日本語のパンフレットをくれました。 ここにはドイツの法律、裁判の歴史に関する重要なコレクションと 拷問に使われた道具が展示されています。 このような博物館はあまりないですよね。 1000年の法制の歴史から集められた 約2000点の展示物が展示されています。 希少価値の高い当時の法律文献、判決書公印、 魔女裁判の資料などもありますが あちこちに展示されている拷問の道具がなんとも恐ろしいです。 棘の椅子 入り口を入るとすぐにこの椅子があります。 座ると痛そうですね。 どんな罪を犯した罪人がこの椅子に座ったのでしょうか.....。 鉄の処女(アイアン・メイデン) 真ん中から扉が左右に開くようになっていて 中の空洞に人間を入れて 扉を閉じると裏側の長い棘が 体に突き刺される....身の毛もよだつ恐ろしさです。 身持ちの悪い女性に対して使用されたものです。 苦悩の梨 形が梨に似ているからこの名前がついたもの。 口の中に挿入し、ネジを回すと先端が拡張されて 顎が割れるというものです。 主に神を冒涜した人、魔女、同性愛者に対する拷問に使われたとか。 こんなものを作ることを思いつくということが恐ろしいです。 大きな丸い穴と小さな穴が2つついている拷問道具は どれも大きな穴に首を、小さな2つの穴には両手を入れて 町中で晒し者にされるものです。 それが2つ連結しているものは「二輪首かせ」と言って 喧嘩をやめない2人の女性のそれぞれの首と手首を穴に入れて 喧嘩をやめるまで晒し者にするのだそう。 当時の人々は辱めを受ける「名誉刑」というものを ひどく恐れていたそうです。 他にも名誉刑の拷問道具としては おしゃべりがすぎる女性用の辱めのマスク、 下手な楽師用の「ラッパの首かせ」など 驚くようなものがいろいろありました。 そのようなマスクをつけて一定時間街で立たされていたということです。 こんなことでも罪になるのなら落ち着いて生活ができない気がしますね。 法に支配された生活だったと言えるかもしれません。 こんな感じです。 説明にある通り、 死刑判決を下す時には棒を折って 被告人の足元に投げられたそうです。 様々な拷問は自白をさせるために行われており 現代では考えられないことですが 合法的に行われていました。 しかし魔女裁判で多くの無実の人が拷問を受けたことで 社会の非難が高まり 姿を消していったということです。 ドイツ帝国帝権表章のレプリカ 帝国の王冠です。 出口の外に記念撮影スポットが....。 興味がある方は中世犯罪博物館日本語ウェブサイトへ。 ビデオも見られます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[海外旅行] カテゴリの最新記事
|