カテゴリ:映画
最近見た映画の中で、ふかーーく心に残った映画です。
実は結構楽天を休んでいるときはあらゆる映画を見ています。(笑) 最近は話題作が続々と出てたので、結構有料のも見ちゃったりしています。 (レンタルより高くて、朝一で映画館に行くのとそんなに変わらなかったりするので、ちょっと癪なんですが。。価格が下がるのを待ってて、時間が過ぎると削除されてしまって、この小癪なーーって感じの、Qook TVです) この映画は、予告編を見たときに、「ん??なんかこれは来るぞ」ってビビビと感じるものがあった映画でした。 IMG_0010 posted by (C)elmachai 実際試写会を見た人たちが、演技がすごかったとか、あそこまでひどい仕打ちを受け続けて、最後怒りクルって、皆殺しに近いところにいたるところ、見てて逆に気持ちよかった、すっきりしたって感想が多くて、なんかすごそうだなと思ったのです。 でも、予告編見ただけでも、残酷そうで、やっぱり映画館に行く勇気は無かったのですね。 で、いろんな映画祭で評価されてるのを見て、おお、これはやっぱりすごいかもと見ることに。 ちなみに、青龍では主役のソヨンヒが主演女優賞、新人女優賞(ジ・ソンウォン)、新人監督賞(ジャン・チョルス)、脚本賞(チェ・グァンヨン)を受賞。 大韓民国映画祭では、主演女優賞(ソ・ヨンヒ)、新人監督賞(ジャン・チョルス)を受賞しました。 ノミネートは作品賞や、他の俳優、作品賞などさまざまにノミネートされていた作品です。 ここから、少しだけネタばれ入ります。気をつけますが。 <あらすじ> この映画の紹介ページ・画像・予告編など 銀行で、非定給職で働くへウォン(ジ・ソンウォン)は休暇をもらって、幼いときに一時身を寄せたムド(ム島)に向う。幼な友達のボクナム(ソ・ヨンヒ)がへウォンを歓待するが、他の島の住民は彼女の訪問を喜ばなかった。 kimboknam_bodostill02 posted by (C)elmachai ボクナムの配慮で、ソウルでのストレスを忘れていくへウォンだったが、ある日、ボクナムの島での生活が見え始める。 kimboknam_bodostill01 posted by (C)elmachai 亭主からは体罰を与えられ、奴隷のように働かされ、それにも足らず、義弟からは性的虐待を受けていた。 しかし、もっと驚いたことは、島の住民皆が、それを見てみぬ振りすることだった。 kimboknam_bodostill06 posted by (C)elmachai へウォンもまた、自分と自分の娘をソウルに連れて行ってくれという切実なボクナムの頼みを 冷酷にも拒絶してしまう。 今、ムドでボクナムを助けてくれる人は一人もいなくなり、彼女は島で一番弱い存在となってしまう。 まぶしい太陽が降り注ぐある日、カマを一つつかむ。 そして、すさまじく痛い痛しい、狂うほどに残酷な復讐が始まる。 という内容です。 字に置き換えてしまえは簡単なストーリーのようですが、この島での女性の生活は、少し前までは、韓国全土での話だったのだろうなととても納得のできる内容でした。 夫から、ひどい仕打ちを受けたり、働かせられたり、浮気をされたりしても、シオモニ(義母)や周りの親しい人から、慰めてもらうどころか、人として扱ってもらえない嫁の立場。 いてもいないような扱いを受け、まるで働き手としか捕らえられないような、一人で重労働をしてても、手伝ってもくれないシオモニたち。。 ここでは、周りの年配の女性たちに優しくもされず、シオモニと一緒になって、いろんな愚弄を受けます。 夫からも、義弟からも。 行き場がありません。よく耐えて生きてきたのは、可愛い娘がいたから。。 その娘もこれ以上島で生活させてはいけないと思う内容があって。。。 最後の頼みの綱のへウォンにすがるのです。 いやーー、この復讐にいたるまでの、あまりにも辛い嫁の立場や気持ちというのが、淡々と描かれていて、なんともドキュメンタリータッチなのです。 とてもリアリティがあります。 これは本当に監督の撮りかたや照明さんもすごかったなと思います。 そして、出演者一人一人が、ものすごい演技でした。 この映画を見て、何故、私のシオモニが考えもなしに、口から悪い言葉ばかりを吐くのか、優しくしようという気持ちはあってもちゃんと行動に出せないのかなど、いろんなことを理解できました。 シオモニの嫁の時代がまさに、このキム・ボクナムのような嫁の時代だったんだろうなと思うのです。 韓国に嫁いできた外国の嫁は必見だと思います。 ソ・ヨンヒは今までの数々の映画でも、とても注目をあびていましたね。 私は脇役でも彼女が出てくるたび、彼女を目で追ってしまう、とても印象深い独特な光のある女優さんだなと思っていました。 今回やっと認められて良かったですね。 ちなみに、この監督さんは、日本に留学してるときに、キム・ギドク監督の「島」を見て、ただちに帰国。無作戦にキム・ギドグ監督を訪ねて、「海安線」の演出を担当し、映画界に入る。 その後「春夏秋冬 そして春」「サマリア」の助監督を務め、「新婦授業」で産業映画の感覚を身に着けた。 と、あります。 この「キムボクナム」の最後のシーンは主人公が横たわり、それが島の姿とオーバーラップするんですが、その撮り方も、キム・ギドグ監督の「島」でも使われてるそうで、キムギドグ監督の「島」への敬愛と愛着をこめて使った作品だといえるんではないかとのことです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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