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カテゴリ:追悼
奈良公園の皆から親しまれた鹿さんが昨年秋から相次いで亡くなると言う悲しい事が重なりました。 中でも、この垂れ耳の鹿、ロクさんは見れば幸せになれると言われてテレビのニュースで話題に なりました。 そんなロクさんの死はかなりの衝撃でした。まだまだ元気だったし残念でなりません。 こちらに記録として残して記しておきたいと思います。 私が鹿の写真撮り始めて2、3年経ちますが,ロクさんに会えたのは10回もないかもしれません。 生まれつき耳が垂れていたのではなく以前は普通の耳でした。垂れ耳になる前からも鹿ファン、 鹿の写真撮る方たちの間では他の鹿にない魅力ある鹿さんだったそうです。奈良公園の雄鹿の中 でも強いボス的存在の鹿でした。発情期以外は穏やかで優しい鹿さんです。彼のテリトリーは 奈良公園の浅茅ヶ原(梅林)あたりですが、たまに東大寺参道や浮雲園地、飛火野などに遠征。 他の鹿はあまりテリトリー外には出ないのですが、結構自由に行き来していました。 私のような新参者でもいつ会っても穏やかに優しく接してくれてました。子どもさんと写真に 収まったり人間以上に気配りができるロクさんでした。他の鹿とは明らかに違うオーラのある鹿で 鹿の姿をしていますが、人なんじゃないか。いや悟りを開いた神さまみたいでした。じっとこちらを 見つめる目は心の中をすべて見透かされているような感じ。 ロクさんは母鹿と死別やはぐれた鹿の面倒を過去に何頭か見ていたそうです。 去年は、この「ぽんちゃん」と呼ばれているオスの子鹿が常に一緒に行動をしていました。 母鹿が鹿苑に何らかの理由で収容され、鹿苑辺りにいた幼いぽんちゃんを他の鹿さんと面倒を見るようになったようです。雌の鹿は自分の子どもだけにミルクをあげるのではなく他の子鹿にもあげることもあるんですよ。ぽんちゃんはロクさんのことが大好きでいろんなことをロクさんから教えてもらっていました。 ロクさんが鹿苑に収容された後も鹿苑に足を運んでいたとか。 12月3日 朝10時15分ごろ撮影 私が最後に見たロクさん。 この日は奈良マラソン10キロコースの下見をするために伴走者と歩いていました。 ロクさんエリアはスルー予定でしたが、ロクさんの姿がすぐ近くで見えたので少しだけ撮った写真です。なんかいつもより元気がなさそうに見えましたが,「また来るね。」と言ってその場を後にしました。 まさかこのあと、鹿苑に入院して一週間後の奈良マラソン当日鹿苑で亡くなるなんて思いもせず😢 もっとちゃんと様子見て早く入院していたら助かってたのかも‥と後悔ばかりしていました。 奈良公園に行けば、いつでも会えると思っていましたが、そうではなく一期一会なんですね。 別れた後、何が起こったのか何が起こっていたのか知りたくていろんなSNSを調べていたら、 私が会った後の出来事が分かったんです。 この日昼過ぎに別の場所にいたロクさんに雄鹿が体当たりをしたのだそうで、この時期はちょうど 発情期であちこちで雄鹿同士の戦いが見られます。 普段ならなんてことなく多分ロクさんは雄鹿を追い払ってしまっていたとおもいます。が、この日は違って,ぶつかられて立ち上がった時に足がふらふら。様子がおかしいことに気が付いた人が、また戦いを挑もうとする雄鹿をなんとか追っ払い、鹿の愛護会に連絡を取り、迎えに来た車に乗ってそのまま入院。 獣医さんや愛護会の職員さんにお世話してもらっていましたが,残念ながら一週間後に亡くなりました。 もうこんな鹿は現れないのではないかと思います。 ロクさん、 本当に神鹿になってしまったんだね。 ぽんちゃんも風の便りではロクさんに教えてもらったことを守って元気に過ごしているよ。 先に行ったお仲間🦌と奈良公園の皆の事を見守っていてね😌 もし生まれ変わっても奈良公園に戻ってきてほしいな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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