テーマ:気になったニュース(30382)
カテゴリ:豆知識
またまたご無沙汰しちゃいました葵です。
実は風邪をこじらせ、まぁ週末の葬儀など忙しかった事もあって、 全然風邪が治らないんです。 重い咳が止まらず、これはひょっとして、気管支炎か、咳喘息か咳アトピーか・・・。。。 医療者の不養生とは困った話ですが、私も病院に行く暇がありません(汗) 困ったな。週末か来週にでも自分の受診が必要かも知れません・・・。 何せ、咳をしながら顕微授精は出来ないもので。 必至に集中して難を逃れているのですが、ちょっと居心地が悪いです・・・ 卵さん、精子さん、ゴメンナサイという気持ちで毎日お仕事しております まぁ、何はともあれ今日から3月。 心機一転、またバリバリ書いていきますのでよろしくおねがいしますm(_._)m そうなんです。ネタが溜まっているんです。ウフフ 今日はまた、気になったニュースから書こうと思います。 ちょっと難しいですが、幹細胞のニュース。 このニュースは2/27に発表されたのでご存じの方も多いかも知れません。 昨日は院内でもちょっとした話題に上がっていました。 「成人女性の卵巣組織から卵子の元となる「生殖幹細胞」を見つけ さらに、実際に卵子のような細胞を作ることを確かめた」という話題。 nature medicineという理系の方ならおなじみの「nature」の医学版で発表されました。 例によって英語で、登録していないと全文は読めませんが、 abstract「要旨」なら読むことができますよ。 http://www.nature.com/nm/journal/vaop/ncurrent/full/nm.2669.html この論文。 私が学生の時から勉強する度に論文を読むことになる アメリカのマサチューセッツ総合病院のJonathan L Tilly博士のものでした。 いつも自分の興味ある方向性の先にTilly博士が居て・・・。 なんだかもうずっと昔から縁を感じずにはいられない、憧れの研究者さんです。 そして日本の埼玉医大の先生もこのチームに入って共同研究としています。 こちらの日本語のページが詳しく載っていますね。 http://jp.wsj.com/Life-Style/node_399371 こちらにも書かれていましたが。。。 私たちは卵子や卵巣の勉強をしていく中で、 「卵子は増えない」「卵子は増やせない」「加齢とともに減る一方」 という話が定説として出ていて、教わってきました。 卵は胎児の時の卵巣の中にある段階が一番個数が多くて、 出生してからは減る一方、思春期の頃にはかなり少なくなっていて、、、。 そしてそれをモニターするのが「AMH」というホルモンだという話になっています。 だから不妊治療をしようとする時には「AMH」を測る病院が多いんですね。 もしくは、がん治療などで卵巣がどれだけダメージを受けたかを測る指標として。 それもこれも、ヒトは産まれてから卵子を作る元の細胞を持っていない、と、 今以上、減ることはあっても、増えない、と、 そう考えられてきたからで・・・。 でも卵子の「もと」となる幹細胞が見つかったからには、 まだ今すぐに「不妊治療に応用」することは難しいと思いますが、 将来的には歳を重ねてからも、卵子を得ることが出来るかも知れない、 そんなことを示唆するお話でした。 まだまだ研究段階ですし、今すぐ臨床応用は時期尚早だと思いますが・・・。 なんだか夢がつながるような話の研究だったので、 とても私たちにも話題になり、センセーショナルな印象を受けたお話でした。 それでは今日からまたガンバリマスので、クリックをお願いします にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012.03.01 17:41:46
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