カテゴリ:50&60年代男性ソロ
all tracks composed by Duncan Browne & David Bretton (lyricist) except 16, 17 儚げ系シンガー、今度は男性編。 若くして表舞台から引っ込んでしまったアン・ブリッグス、声や作る楽曲があまりに繊細で脆かったヴァシュティ・バニヤンとも肩を並べうる儚さだと思うのですよ。 メトロなんてこじゃれポップなバンドを作ったこともあるし、時期によってはアイメイクを施していますがね、2年前に本作を初めて聴いた時は強めに息を吹きかけただけで崩れそうな、優しく扱わないといけないような危なっかしさを感じたものです。 おまけに93年に癌で死んじゃってるから、この世にいないぶん前出の女性2人より儚げ度は上かもしれません、ひょっとしたら。 ダンカン・ブラウンは47年3月25日に生まれ、音楽院でギターと音楽理論を学んでいます。 これは68年に発表されたファースト「ギヴ・ミー・テイク・ユー」に、5曲のボーナス(13以降)を加えたもの。 本人の柔らかい歌声と生ギターを軸に、ストリングスや木管がバッキング。ドラム&ベースは常駐していなくて、曲によっては入ることもあるけれどアクセント程度、ほとんど目立ちません。 ニッキー・ホプキンスによるピアノやハープシコードなどの鍵盤も効果的で、シンプルな奏で方が楽曲をより上品なものにしています。 多重シンギングにしても、サウンドに厚みが増すというよりは儚さ倍増の趣。ギター1本で歌う曲もデリケートな性格がまんま表に出ているような感じだし…。いや彼の性格は知らないけれどもね、本作を聴く限りじゃ絶対にセンシティブな人だったんだろうなあと思わずにはいられないんです。 全編に入るわけじゃないけど、とりわけ木管(オーボエかな)と女声クワイアが一層、悲愴感を醸し出しています。 ゾンビーズのコリン・ブランストーンとも仲良しで、ギター奏者として客演したりしています。 …言われてみればブランストーンも私の中では儚げ系だなあ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006/11/15 06:21:32 PM
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