カテゴリ:50&60年代男性ソロ
今年83歳のドック・ワトソンが66年に出したアルバム。 何枚目なのかは知らないけど、これより5年前にはデビューしていたっぽく、キャリアがキャリアなので今までに出した作品もそれなりの数にはなりそう。 最近知ったんだけど、この人って盲目なんだよね。それも幼少期に失明したとかで、聴く限りじゃとてもそうは思えない。 きっと、相当な練習量だったか、元々才能があったんだろうなあ。 さすがよく知られているだけあるなあ、素人の私が聴いてもすごく上手いなあ、と思ってたら視覚障害があるという事実。 もう、かなり驚いたよ。目が見えないぶん、ほかの感覚が研ぎ澄まされているんだろうな。 この人も前回のトム・ペイリー同様、歌声は実に素朴。同じ時代の英国人に比べて、アメリカ人って歌い方に癖がないなあ。もう普段の喋り声の延長みたいな感じ。 A・L・ロイドなんてさ、歌声から想像したらオジー・オズボーンみたいな、最悪気弱なアル中みたいな声だし。 楽器はギターとストリングベースしかクレジットされていないけど、ハーモニカとバンジョーも登場してます。 アメリカ起源のマザーグースと思われる9の伴奏はバンジョーのみで、早足気味にカラカラと鳴らしながら広くない音域でテンポよく歌っていてかわいい。 ちなみにこの曲はボブ・ディランも演奏していました。 その次の10は無伴奏シンギングで、のったりと歌い上げ。 この曲もアメリカンな予感…英国よりアメリカのフォーキーが取り上げているイメージがあるので。 そういう意味では、“カッコー”や“プリティ・ポリー”もヤンキー臭ぷんぷんしてるかな。 13はこんなタイトルだけど、やっぱり元ネタはフェアポート・コンヴェンションお得意の不義を主題にしたマーダーバラッドみたいです。 旋律は似ても似つかないし、歌詞もかなり違っていそうなんだけどね。 聴いていてふと思ったのは、教育テレビでやってる音楽番組で女子小学生(男の子もたまに含まれているが)が軽く踊りながら合唱しているような雰囲気のものがたくさんあるなあということ。 ここで歌っているのはおっさんだけどもね、アメリカ人のちびっ子が歌う図も容易に想像できるんだよね。 唱歌って外国産のも少なからずあることだから、通じるものがあっても不思議じゃないのかもしれないです。 Doc Watson / Home Again 輸入盤 【CD】 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010/03/14 10:45:40 PM
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