カテゴリ:70年代男性グループ
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words and music John Ferdinando
ギャース! なんすかこの男子中学生が描いたような下手糞なジャケは。 いくら前から気になっていたとはいえ、こんなちゃらんぽらんなジャケのCDを700円出して買う自分っていったい…と、なんだか気恥ずかしくなってしまったわよ。 まあそういうわけで、約束どおりキッシング・スペルものは前回で終わらせましたが、ジャケに対するもやもやした気持ちを晴らすべく、急遽レビューすることにいたしました。 このバックグラウンドっていうレーベルもまた、胡散臭さはプンプンしてるよなあ。 キッシング・スペルほどではないにしろ、これもお店で見つけると「ううむ怪しそう(ニヤリ)」ってなるし。 しかしそこはこのジャケなので、期待感はほとんど抱けませんでした。 別にこの値段なら外れでもいいかな、好き嫌いはともかくとして一度は聴いておきたかったものでもあることだし、とかなーりネガティブ思考でレジに向かったのですよ。 さて本題。 3号前のダークじゃないけど、プログレじゃんこれ…。 メロトロンやハモンドを思い起こさせる鍵盤を響かせまくっていてボーカルラインより楽器だけでごちゃごちゃやってる時間のほうが長いフォークがあるかこんちくしょー。 いったいいつから囁かれ始めたんだろう、キッシング・スペ…っていい加減しつこいですね、ごめんなさい。 歌詞は掲載されているけど理解できないのでどんなことを歌っているのかはわかりませんが、コンセプト作のようです。 イントロでは雷鳴が轟き、続く男性ボーカルも意味ありげな雰囲気。 ごく初期のピンク・フロイドを彷彿させる、ふわふわとしたダウナー感覚がこんにちはですねえ。そういやこの男性シンガー、シド・バレットにちょっと似てるぞ。ケヴィン・エアーズっぽい声質でもあるけど。 でもドロドロ感はフロイドとは比べるまでもない状態でして、フィメールボイスやリコーダーでやっと均衡を保てているような感じです。低音でぶつぶつ呟いているものではないし、たまにはライトでポッピーな箇所も飛び出してくるのですがね、リコピンの摂取を推奨したくなるほどに血流は悪そうなんですよ。 女の子のかわいい声が入っていなかったら、一握りのマニアにしか相手にされない根暗な地下音楽になっていたことと思います。 100点満点中せいぜい70点が限度かなあ。 こんなジャケにしては結構良いんじゃないのという感じです。 これがもしもっとましなジャケだったら、「おらぁわくわくしてきただ→期待外れショボーン」になることと思う。 何回も聴くようなものじゃないけどなぜかほっとけない、3.5流プログレかしらね! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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