カテゴリ:90年代男女混合グループ
ならばもういっちょ賛否両論のやつを出してみようかな。 結成メンバーはジャッキー・マクシーとバート・ヤンシュしかいない、再編成ペンタングルね。 ペンタングルにロッド・クレメンツ、ペンタングルにジェリー・コンウェイ…うーむ違和感ありすぎ。 やっぱジャッキー&バートにジョン・レンボーン、ダニー・トンプソン、テリー・コックスを加えた5人が揃ってこそペンタングルだもんなあ。 でもまあ、メンツ的にはしっくりしませんが音のほうはそんなに悪くないです。むしろ結構楽しめました。 緊張感たっぷりのアコースティック楽器の応酬という点は期待しないほうが正解だけどもね、いい意味で洗練化が進み無言圧力系ではなくなっているぶん、よりたくさんの人に受け入れられるサウンドになってるんじゃないかな~と。 鍵盤に押され気味で生ギターが若干控えめなのは物足りないけど、2人のシンガーはクオリティ下がってないです。 みんな実年齢も見た目も立派に中年になっていて、ミドルエイジらしく演奏も堅実にこなしているので最後まで安心して聴くことができます。 無難といえばそれまでだけど、リバティーンズやホワイト・ストライプスを好んで聴くような革新的なリスナーは少なさそうだから別にいいよね。 元祖ペンタングル時代に披露した曲がいくつかあって、6は“ブルトン・タウン”の別タイトル。 ここでもジャッキーとバートによる掛け合いシンギングが楽しめるよ。 2は「ペンタングルよ、おはんらもやりましたか…!」と思ってしまうほどに定番化してますなあ。押しの強い演奏にジャッキーの浮遊する歌唱がなかなかグーです。けどやたら弾むこのドラム、らしくなーい。ジェリーはスティーライ・スパンの1作目のバージョンでも叩いていたけど、なんかもう別人のようですよ! 7はジャッキーの美しい声がさえる澄んだ曲で、どんな内容の歌詞なんだろうかと思ってたら戯れ歌だった。ぐはーまた戯れか。どんなに美旋律だろうが、どんなに爽やかに演奏しようが容赦なく戯れ歌をかましてくるのが英国民謡♪ 8分近くあるラスト9はなんだか深刻な雰囲気の曲調で、これは史実を基にした戦いの歌らしい。イアン・キャンベル・フォーク・グループの「ニュー・インプレッションズ」(67年)やオーウェン・ハンドの「アイ・ラブド・ア・ラス」(66年)聴くことができるけど、流血の惨事っぽさではペンタングルのバージョンが1人勝ちです。 3曲は自作。 中でもインストの4が素晴らしいです。虚しさだけが残った激戦の後で流れてそうな感じがします。トニー・ロバーツによるフルートがこれまた上品で良い! 私が持っているのはPARKから出たものですが、盤によっては曲順に若干の違いがあるみたい。 ジャケも緑色の海に帽子?折り紙の船?が浮かんでいるもののほうが一般的みたいですね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006/11/09 07:37:47 PM
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