カテゴリ:50&60年代男性ソロ
英国を代表するフォーククインテット、ペンタングル(同じ68年にデビュー)の一員であるジョン・レンボーンは、65年のソロデビューから現在まで常にアコースティックギターの最高峰としての姿を見せ付けてきました。 レイ・ウォーリーとペンタングルの同僚テリー・コックスの2人が協力した本作はソロ通算3作目、全部で10曲を収録しています。 「鐵面の騎士」という邦題もどことなく古風でいい感じですね。 冒頭を飾るのは“英国音楽の父”とも呼ばれるエリザベス朝時代の作曲家、ウィリアム・バードの曲をギター向けにアレンジしたもの。 2はイングランドのトラディショナルで、年下の夫との結婚・死別を歌ったこのバラッドの悲しさをフルートが上手く表現しています。 笛の音が美しすぎの4はいかにもなルネッサンス風メロディで、誰の作品かと思いきや、レンボーンの自作。 ジャズ色も感じる7も自作で、音楽的素養の幅広さを示しています。 クレジットはありませんが、リコーダーも入っていますね。 ペンタングルでは時々リードで歌っているけれど、ここではオールインスト。そう、あなたはギターだけに専念してください。 2:18世紀に広まったバラッドだが、中世の時代には子供同士の政略結婚は珍しくなかったため、もっと古くまで遡れるとする研究者もいる。このタイトル以外にも、“ボニー・ボーイ”、“ア・ロング・グロウイング”などがある。前者はペンタングルが、後者はスティーライ・スパンが演奏。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006/11/03 10:09:42 PM
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