カテゴリ:70年代男性グループ
カレイドスコープを前身とするフェアフィールド・パーラーの唯一の作品。 シャイド&エイコーン同様、これもレーベル買いでした。ぐるぐる渦巻きでおなじみ、ヴァーティゴですね。 この人たちの作り出す音楽を要約すると…清く正しく美しくかなあ。 メロトロンやフルートの響きがとにかく清々としていて、メロディラインと楽曲のアレンジメントは道を踏み外さないまっすぐさを持ち、飾り気のないボーカルハーモニーはたまらなく美しい。 なんとなくコンセプト作っぽい音作りはキンクスを引き合いに出してもいいかも。どこかかわいらしい雰囲気も持っているところが通じるんだよね。 “ヴィレッジ・グリーン”みたいな楽しいのになぜか泣きたい気持ちになる曲が結構出てきまして。 しかし切なさはこっちが大勝です。 とくに7ですね。胸キュンなんて甘いことは言ってられません。もうね、本当に悲しいよ。シンガーは半泣きで歌っていそうだし、フルートがこれでもか!と涙腺刺激してきます。 その7が一番のお気に入り曲なんでフェアフィールド・パーラー=メロトロン活躍のマイナー調炸裂バンドとつい思ってしまう私ですが、前出のキンクスやフリバーティギベットのようにキュートな長調ソングもそれなりにやっています。 でもダンスフロアでみんなで踊り明かすような楽しさじゃないんだよね。手をつなぎながらスキップと言いますか、メルヘン世界のるんたった的な楽しさがあるなあ。 適度に切なく適度に軽快な、じわ~っと染み込む音楽です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[70年代男性グループ] カテゴリの最新記事
|
|