カテゴリ:70年代男性グループ
リンディスファーンの分家ジャック・ザ・ラッドの3作目。 前作ではフォークのカテに分類しておくには惜しいくらいにグルーヴィーなエレクトリック・トラッドをぶちかましてくれた彼らですが、この「ラフ・ダイアモンズ」はだいぶライトになってます。 それはプロデューサーがアメリカナイズされてる頃のフェアポート・コンヴェンションにいたサイモン・ニコルだからなのだろうか…と思ったらニコルさん、75年当時はフェアポートには在籍していなかったのでした♪ ま、前作のセピア色のジャケと今作の漫画なジャケを見比べてもどっちが重くてどっちが軽いかは一目瞭然ですかねえ。 見た目じゃ測れないとはわかっているけどさー、やっぱこのジャケだとね。 ちなみにジャケとハーモニカを担当しているレイ・ジャクソンはリンディスファーンの創立メンバーだよ。 あとメンバー名があだ名表記になってますが前作と変わってません。 全員が歌うことになっているけどリードをとることが多いのは圧倒的にウィリアム“ミッチ”ミッチェル。 ついでサイモン“サイ”カウ。 残り3人はコーラス要員ってとこでしょうか。 曲作りに関してもミッチとサイが中心ですね。 2人とも米国嗜好なのかな、テレンとしたギターといいバンジョーといい弾むピアノといい、カントリー・フレーヴァー溢れてます。 前作では収録されてたトラッドが鬼のようにかっこよすぎて自作曲にまであまり意識回らなかったけど、この人らの書く曲って重さがないね。 いや、私が勝手にイメージしているアメリカ人のバカ騒ぎってのじゃないんだけど、鬱蒼とはしていないんだ。 演奏も心なしか重低音は控えめにしてるみたい。 これ聴いてると「ああリンディスファーンから派生したバンドなのだなあ」としみじみ…。 全体的に陽気で柔らかい遠足気分な曲が揃ってますが、9なんかは軽く悩んでるね。 それでもマンドリンがポロポロリンと響き渡れば落ち込んでなんかいられません。 もうひとつ特徴としてこのバンド、エレキギターをかなりヘヴィに効かせても上の方ではマンドリンがかなり軽く泳いでます。 インスト曲ではマンドリン大活躍ね。 イアン“ウォルター”フェアバーンは一応フィドルも弾いてることになってるけど、マンドリン率が三馬身くらい抜けてますよ。 お喋りが混ぜ込んであったりして、もちろん何を言っているのかはわからないけど妙に楽しいっつーかなぜか安心します。 これでこそジャック・ザ・ラッドだよな!と。(根拠なし) ラストのはっちゃけソングではサイが歌ってんのか遊んでんのかわからないことに。 このトラッドはボブ・ディランやアニマルズも録音したらしいよ。 <今日の私> 栗の渋皮煮が激しく美味なんですが。 あーあ今年も食欲の秋だ。 人気blogランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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