カテゴリ:50&60年代男性ソロ
disc one: all tracks written by Brierley except track 14 Brierley, Hiscock disc two: all tracks written by Brierley
マーク・ブライアリーの2枚組。 「the complete recordings 1966-1970」の副題のとおり、1枚目は14までが68年リリースの「ウェルカム・トゥ・ザ・シタデル」、15以降が69年リリースの「ハロー」。 2枚目は1と2が70年11月に出たシングル、3と4が69年5月に出たシングル。 5から9は66年にトランスアトランティックから出たEPです。(それ以外は全部CBSから) 彼を知ったのは例によってラビリンスで、紹介文を読む限りでは悪くなさそう…ってことで頭の隅に「いつかは聴いてみたい人」としてインプットされていました。 ふらり立ち寄ったディスクユニオン新宿ルーツ&トラディショナル館にて2枚組が1680円で売られていて、適当編集のコンピ盤かと思ったけどどうやら初期音源を集めたアルバムみたいだったから勇気を出して買ってみたのです。(基本的にベスト盤は好きではないのだ) 結果は買って大正解! まさかこんなに素晴らしいSSWだとは思いもよらず…。 2006年に買ったCDで大感激した15枚にも入れちゃったもんね。 第一印象は「ブライター・レイター」の頃のニック・ドレイク。 彼ほどの翳りはしょってないけれど、この人もかなり内省的なタイプとみた。 実力以上の力を出してベリークールな音楽を作るぞ!てな無駄な気合は微塵も感じられず、まったくもって素朴です。 声域もそんなに広くないしね。 弾き語り系SSWとしてはドノヴァンの名前も脳裏をかすめたけど、彼のようなサイケハッピー臭は出てないなあ。 バート・ヤンシュともラルフ・マクテルとも違うし… ヴァシュティ・バニヤンならちょっとだけ近いかもしれない。 ちょっと儚げで翳っていて、一方で楽しげなピクニックの雰囲気も併せ持ってる。 演奏はゲスト陣が妙に豪勢だけどあくまでも彼らは脇役。 といってマークの弾くアコギが常にジャカジャカ鳴っているわけでもなくて、淡々と語りかけるような弾き方です。 参加者に反比例して音数はさほど多くなく、だから時折響く弦やラッパが心地いい。 全体的に和やかムードが漂っていて、パッと聴き眠くなりそうだけど曲が粒揃いだから睡魔が入り込む隙間なし。 普段はトラッドにうつつを抜かしている私だけど、この手の柔らかめ自作自演歌手も大好き。 アルバム2枚分、EP1枚分、シングル2枚分(計4曲)を収録した全33曲。 本作を聴いていると日々の喧騒を忘れることができます。 2000円以下でこれだけたくさんの名曲が聴けるとは、私はなんて買い物上手なんでしょ♪ もう一生涯の宝物だよ。 公式サイト 本名マーカス・ブライアリー。音楽は副業みたいなことが書かれてますが…そうだったの!? かわいい顔した俳優の息子がいるようですね。 <今日の私> 戯言レビューに試練が訪れました。 さっきマディ・プライアのレビューをアップしようと思ったら、 「禁止ワードあるからダメ」とのメッセージ。 一番怪しそうな言葉を削除して再チャレンジしたら無事更新できました。 その言葉とは、この業界では頻出する血族間で関係を持つことを意味する四字熟語。 前は問題なく使えてたんだけど、ルールが厳しくなったみたいだね。 これからはあまり過激な言葉は使えないなー。ピンチ。 人気blogランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007/11/17 08:16:31 PM
コメント(0) | コメントを書く
[50&60年代男性ソロ] カテゴリの最新記事
|
|