カテゴリ:50&60年代男性ソロ
※すべてトラディショナル
ここ10年~15年以内にリリースされたアルバムが続いていたので今回は一気にタイムスリップすることにしました。 クレア州出身のパイパー/ホイッスル奏者/歌手のウィリー・クランシーでございます。 トピック・レーベルからのリリースで録音はビル・リーダーが担当しているよ。 イーリアンパイプによる演奏は1、3、7、9、12、14。 ホイッスルは2、5、8、11。 歌は4、6、10、13。 ドキュメンタリー番組が制作されたり、夏には彼の名を冠した特別学級が開校されているあたりからもかなり高名な人物だということがわかりますね。 70年代以降の奏者の中にはウィリー・クランシーに多大な影響を受けた人も少なくないんじゃないかな。 ご本人は盲目の地域密着型パイパー、ガレット・バリーからの影響が強いみたいです。あとフルート奏者兼歌手だった実父からの影響も多大。 1トラック=1つの楽器(または歌)で最後まで通すスタイル。 パイプや笛の力強い演奏は言わずもがななんだけど、歌が意外や意外、素晴らしい。 熱唱型シンガーでは絶対にないだろう楽器の片手間に歌ってみました的な感じかなあ…とさほど期待はしていなかったんだけど、これが実に味わい深くて深みのあるシンギングなのです。 期待していなかっただけに余計に驚いたと言いますか。 エヘン虫を追い払うための咳もそのまま録音しちゃうなんてそうそうあることじゃないよね。 こういった「誰もが認める音楽家なのに気取っている感がまったくない」のがちょっと嬉しく思ったりもするわけです。 器楽演奏家にしろ歌い手にしろ、すでに亡くなっている音楽家って資料&勉強目的で購入することが多いけども、ウィリー・クランシーのこのアルバムは予想外に楽しめました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011/02/28 09:36:04 PM
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