カテゴリ:50&60年代男性ソロ
tracks 1, 2, 23; 1965, 5-7, 12-22; 1966, 3, 4, 8-11; 1969
グラスゴーに生まれたアレックス・キャンベルのアンソロジー。すべて60年代の録音となっています。 早い段階から積極的にヨーロッパ大陸をドサ廻りしていたり(ついたあだ名が「スコットランドのカウボーイ」)、ブルーグラス志向のバンジョー奏者ジョー・ロッカーとつるんだりディック・ゴーハンが「アレックスは私が出会った誰よりも多作だったよ」と回想したりせっかく公務員になったのに女が原因で辞表を書くことになってしまったり…彼、1958年頃からレコーディング活動を開始しているらしいのだけど、すでにその頃にはそこそこの知名度があったようです。 ところで私、どういうわけか彼のことを「各地の民謡を収集する人。歌うのは時折」と思い込んでいまして。 歌手&演奏家としても一流だったと知ったのはつい最近のことなのですよ。 しかも自作曲もいくつかあるんだよね。ラスト23なんかは当時まだ10代だったサンディ・デニーとのデュエットというレアなものだし。サンディ、素朴でかわいいなー。 控えめなギター伴奏にのせて流れる彼の歌声は中低音がとても魅惑的。 このダンディな美声はどうですか。アレックスより10歳年長で同じように民謡収集・曲作り・後進の指導に当たっていたイワン・マッコールに匹敵するかもしれませんよ。いや鼻毛が出ていないだけマッコールよりナイスミドル度ははるかに上ですね。 そのマッコールさん、この作品のライナーにて「ペギー・シーガーが英国から退去させられそうになっていたため仕方なく結婚した」と暴露されてます。。 まろやかな歌声を盛りたてているのはほとんどがギター。その他バンジョーやハーモニカもあります。あとコンサーティーナも確認できました。 数曲でマーティン・カーシーとルイス・キレンの2人が協力しているので、コンサーティーナはキレンが弾いているのかもしれません。 87年に結核が原因で亡くなってからも編集盤や発掘音源が続々とリリースされています。そのわりには売っているのあまり見かけない…何故だ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011/05/12 10:10:30 PM
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