カテゴリ:本
戦略とは、「価値創造が全て」であり、 それをシンプルに表現することが重要だと… そしてシンプルにするために、 WTPとWTSおよびその差(バリュースティック)が有効だと、著者は述べている。 単純なことだけど、一番大事なことかもしれない ーー(「第1章」より抜粋)ーー ■ WTP(Willingness to pay、支払意思額) 顧客の視点を表現 具体的には、顧客が製品やサービスに対して支払うであろう上限額のこと。 企業が製品を改善すれば、WTPは上昇する ■WTS(Willingness to sell、売却意思額) 従業員とサプライヤーに言及したもの。 従業員にとって、 WTSはジョブオファーを受け入れるために必要な最低限の報酬のこと。 企業が仕事をより魅力的 なものにすることができれば、WTSは下がる。 逆に、仕事が特に危険な場合は、WTSは上昇し、従業員はより多くの報酬を必要とする。 WTPとWTSの差、つまりバリュースティックの長さが、企業の生み出す価値。 その価値を創出する方法は、WTPを高めるか、WTSを低くするかの2つしかない。 ーーー また、「価値創造」は、斬新な技術ブレークスルーや ビジネスモデルの革新がなくても実現できるとあった。 最近よく聞くフレーズだが、実現できるかもしれないが、なんらかのアイディアは必要。 その捻出が難しく、悩みどころ。こればかりはどの本も教えてくれない 今年度から横軸組織の担務となり、 メンバーの仕事をより魅力的にし、従業員の満足度を高めるとの思いで、 日々活動することが多くなっている。 本書の第3部「人材とサプライヤーの価値」にて述べられているが、 最終的にはWTSを減らす活動となるので、 この活動は目の前の事業活動と同等、もしくはそれ以上の価値がなるはず。 自分を信じ、迷わず、横軸の活動を進めたいと思う。 気づきの多い本であった。お勧め 2023年25冊目 期間:2023年10月22日~11月1日 題名:「価値」こそがすべて! ハーバード・ビジネス・スクール教授の戦略講義 著者:フェリックス・オーバーフォルツァー・ジー 翻訳:原田 勉 出版:東洋経済新報社 (2023/4/7) 内容(出版社より) 3,699位本 (Amazon本ランキング) 優れた戦略はたった1つの図で表せる! HBS教授が20年の歳月をかけて導いた 価値創造の戦略フレームワークが学べる! ●気になったフレーズ ・猛烈なスピードで実行するには、戦略がシンプルであることが重要です。 ⇒スピードには、戦略の全体への浸透が必須条件であり、 シンプルだと正確かつスピード感をもって浸透でき、 複雑だと思いが伝わらず、浸透に時間がかかるってこと… 意識したい。 ・成功した企業の多くは、業界動向よりも 業界内で競争力のあるポジションを築くことを重視する ⇒強みを知り、それを活かす方法を知り、ポジションを築く。 それが戦略だと思う。 ・”より魅力的な製品”、”補完製品”、”ネットワーク効果” ⇒顧客価値を生み出すために依存している3つのレバーとあった。 ”製品=もの”の考えから脱却しないとダメだな… ・価値を考えれば、利益は後からついてくるのです。 ⇒わかっているのだが、価値が見つからなくて困っている ・通常、異常種への参入で期待できる利益よりも、 自分の業界内で得られるパフォーマンスのほうが大きくなります。 ⇒魅力的な可能性は身近なところにあると続く… レッドオーシャンから抜け出そうとして苦しんでいるが、 著者はそこに留まれと言っているのだろうか、 業界内をもっと高い視座で捉えて考えろと言っているのだろうか… ・あなたは、自社の製品やサービスを検討しない人がいる理由を 深く理解していますか ⇒選ばない人の分析は、あまり考えたことなかった。 ちょっとトライしてみたい ・少数の顧客にサービスを提供することで、 優れたパフォーマンスにつながることもあります。 ⇒”少数の顧客に奉仕する”で、ネットワーク効果の恩恵を受けることができるとあった。 知恵をもっと絞れってこと。最初からあきらめてはダメ。 ・アップルの優秀な開発者は、 ハイテク業界の平均的なソフトウェアエンジニアの9倍の生産性を誇っています。 ⇒9倍とあるが、アイディアの捻出は1⇔0の世界なので、 実際はもっとあるような気がする ・パレードでつま先立ちをしても、すぐに真似されるだけでなく、 結果に違いが生じないため、それは意図に反する結果になります。 ⇒他社が簡単にまねできる差別化はお互いに苦しい結果になるだけ... これよくわかる… ・今度、あなたとあなたのチームが戦略会議に出席し、 解決すべき問題、完了すべきプロジェクト、 改善すべきサービスの長いリストを作り始めたら、 「何をやめるつもりですか」と問うことを忘れないでください。 ⇒やめるべきことを決めるのが幹部の仕事だと思っている。 ・多くの場合、企業は自社についてのみ調査を行いますが、 バリューカーブ分析は業界全体を見渡すことができ、非常に役に立ちます ⇒他社との比較するのにバリューカーブはわかりやすいと思う ・バリュードライバに焦点を当てることで、ビジネスの成功は、 すでに提供しているものをより多く売ることと同じだという 狭い考え方に陥る可能性を低くすることができるのです。 ⇒冒頭の価値創造が利益を生み出すと同じ考えね ・OODAループとは、、 観察(observe)を起点とし、 観察にもとづいて情勢判断し(orient)、 場合によっては決断し(decide)、 行動につなげていく(act)、 ことから構成されます ⇒視座視点と期間に応じて、PDCAとOODAを使い分けるべき。 どっちが優れているかの議論はナンセンス 訳者あとがきの巻末にある ーーー 「優れた戦略はシンプルである」ー それがなぜ優れているかといえば、 シンプルさが行動の俊敏さ、多様性、首尾一貫性を 生み出すことにつながるからなのです。 ーーー が本書のすべてを表している気がする。 シンプルな戦略を意識したい!! 今度はこれ読んでみたい。 横浜マラソン無事完走。 前回よりも15分以上のタイムを出せたが、 目標であったサブ4には遠く及ばないタイム… サブ4出したい気持ちが強くなったので、来年の大会目指して頑張りたい お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023.11.04 15:44:34
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