ラーゲリより愛をこめて(仮)
2022/12/14 朝イチでじびか瀬々敬久監督「ラーゲリより愛をこめて」(2022)観る泣いた〜。とてもよかった。場内、すすり泣く音多数。瀬々監督だし、もちろん観にいくんだけど今回おれはラーゲリが題材ってところにも興味をひかれていた。ハルビンから映画がスタートするのもおれ的にはツボだった。ハルビンと日本では戦局の実感に落差・時差があったことがよくわかるし、そこに「いきなり」ソ連がなだれ込んでくる感じも簡潔に伝えられる。そして問答無用でシベリア抑留。北川景子さん最高。すごい演技。そして圧倒的な美しさ。「ファーストラヴ」あたりからの彼女は超素晴らしいと思う。美しさも演技もどんどん凄くなってる。二宮くんはもちろん素晴らしい。素晴らしすぎる。"Oh My Darling, Clementine"の使い方、やっぱり瀬々監督だなあ...いい音楽にアメリカもソ連もない。ラーゲリで文字を書き残すことは厳禁なので、遺書を託された四人は暗記して遺書を遺族に届ける四人はそれぞれ自分の事情もあって遺書を伝えながら、個人的な感情も自然と溢れてくるのが感動的。わんこかわいい。かわいいが最後はさすがにびっくり。あんなことってあり得る?ラーゲリの中でコミュニティが成立していく様が丁寧に描かれる。わんこを可愛がり、野球を楽しみ、川の水浴びを楽しみ、無学な若者は字を覚え俳句を詠めるようになる.....中島健人くん👍極限状態の中での人間的なやりとり....ラーゲリの悲惨さは強調しようと思えばいくらでもできるだろう。そこであえて「希望」を丁寧に描くのがいいなと思った。もちろん、ラーゲリはもっともっと悲惨だっただろう。その状況で希望を持ち続けることの困難。役者さん、みんな素晴らしかった。松坂桃李さんの抑制された演技が印象的。安田顕さんすげえ。安田さんとニノ、ロシア語たいへんだっただろうなあ。戦争映画は対米、南方に目が向くことが多いように思う。今回、こーゆー大作が対露、北方の視点で作られたのは意義深いことと思う。時期的にも台湾、大連・長春〜ウラジオストク・ハバロフスクのラインは緊張感高いし....雪舞う。寒い。昼、山とも庵でカレー蕎麦あったまる〜夕メシ、しゃぶしゃぶ美味しい肉で。しあわせ✨