キエフ裁判(仮)
2023/1020その2上田映劇トラウムライゼ引き続きセルゲイ・ロズニツァ監督「キエフ裁判」(2022)破壊の自然史と同じくコンパクトな作品。これまたとんでも重いドキュメンタリー。「バビ・ヤール」と重なるところも多い。できれば両方観るべきと思う。裁判の証言の内容の恐ろしさに慄然とする。そしてラストでは絞首刑の場面もしっかり映し出される。これは何ともいえない気持ちになった…。ナチスの被告たちには同情の余地などないが、公開絞首刑に集まる多くの人々の様子がホントに恐ろしいと思った。人間の怖さ。集団の怖さ…単にナチスの非道を糾弾するだけにとどまらず、人間という生き物の恐ろしさを描く監督の視点の恐るべき冷静さ客観性が凄いと思う。後味の悪い作品だがこれは必見の作品と思う。帰宅夕メシ出来合いのもので簡単に寿司少し、コイズミデリカテッセン牛スジ煮、鳥レバー