テーマ:音楽のクラブ活動(534)
カテゴリ:「狩」弦楽四重奏
最後の練習はヴァイオリン奏者の林智之先生にみていただきました。
一楽章から順に途中で止めながら見ていただきました。 一楽章では、まずテンポが速くできないか聞かれました。来週本番なので、ちょっと難しいことを伝えました。目的は、もっと軽い感じにした方がよいとのこと。今の状態では 八分の三拍子に聴こえてしまっているので、八分の六拍子、つまり二拍子の感じを出せればテンポは今のままでもいいとのことでした。第1ヴァイオリンの最初のザッツの出し方にも問題があり、改善すると良くなっていきました。 また、チェロは四分音符を八分音符くらいの長さで弾いていたり、スラーが切れて聴こえる箇所がありましたが、譜面に忠実に弾くよう意識するだけでも、曲におもしろみが出てきました。 1楽章の繰り返しの後は、曲のイメージが掴みにくかったのですが、先生自作(?)のストーリーを聞かせていただき、イメージしやすくなりました。 2楽章のメヌエットには、三拍目にfがついている部分があります。私たちはこれをきれいにフレーズに入れて表現しようとしていました。しかし先生がおっしゃるには、踊りにくい場所にわざわざsfが付いているということは、大げさにやってしまっていいのではないか、とのことでした。聴いている人は実際に踊ってはいないけど踊ってるつもりになっていて、踊りにくい場所にモーツァルト特有の冗談でわざとsfを入れたのかもかもしれない、という話をしていただきました。 3楽章では、冒頭のpからsfの後の、三十二分音符の出るタイミングについて第1ヴァイオリンは悩んでいました。自分の出たいタイミングよりも、早く出てしまうのだそうです。先生から、sfの八分音符を八分音符分よりも短くして音楽を止めてしまっているからタイミングをうまく取れないのではないか、とアドヴァイスしてもらいました。これまでよりもsfの音を長めに、八分音符分延ばすと、うまい具合に三十二部音符のタイミングを取れるようになりました。 また、この曲を通して一番言いたいことは、どの部分なのかと聞かれました。それに従って曲の構成を意識すると、曲にメリハリが出てきました。 4楽章では、速い移弦の部分は弓を飛ばさずに、つけて弾くことを勧められました。つけて弾いても飛んで聴こえるようです。 また、ときどき八分音符が転んでしまうので、転ばないように指摘されました。第1ヴァイオリンの三連符は他の楽器は音を伸ばしているだけなので、慌てないで、特に臨時記号が付いている音符は丁寧に聴かせた方がいいとのことでした。 全体を通してその曲の場面を具体的にイメージすることを言われました。こうすることにより、より生き生きとした演奏を目指したいと思います。 (Vc: Y.M. 記) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
May 16, 2009 04:49:27 AM
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