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ヒロタカズマ

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April 19, 2006
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経済システム以外の未来社会の仕組みについて解説する前に、思想と社会の仕組みについての考えをまとめておこうと思います。

●皆さん、良く考えて見てください! すべからく、人は家族を愛し、隣人とは仲良くし、世界の平和を望んでいるのではないでしょうか?
●愛の欠如のために、戦争や犯罪や環境破壊が行われているのでしょうか? 人の邪悪な心がそうさせているのでしょうか?

●願いとは裏腹に、金儲けに追われ、醜い争いをし、地球環境を破壊しているのは、社会(世界)の仕組みがそのように人をして仕向けているのではないでしょうか?
●世界の支配的な社会の仕組みは資本主義の社会・経済システムです。この仕組みこそが、人の願いとは裏腹な行動をさせているのではないでしょうか? 大多数の人々は生きるため仕方なくそうしているのではないでしょうか?

●しかし、資本主義経済・社会システムに代替するリアリティのある有力なシステムは発見されていません。
●私の提案するエポカの世界システムは、この資本主義経済・社会システムに対するひとつの代替案です。更に良い仕組みがあれば、私は躊躇無く賛成し、取り入れるつもりです。

●人間の社会では「下部構造が上部構造を規定」しています。ここでいう下部構造とは経済システムのことを意味し、上部構造は政治や法律などを意味します。
●また「存在が意識を規定」しています。ここでいう存在とは社会の仕組みであり、意識とは社会規範(行動規範)のことを意味します。

●社会を変革するには、多くの人が「何よりも『自由、平等、平和を願う心』や『思想』が重要である」と言いますが、「社会の仕組み」が重要であると言う人は少ないように思います。
●ところが、「思想」の必要性はともかくとして、改めて「自由、平等、平和」の大切さを指摘されなくても、世界の人々の共通の願いではないでしょうか?

●ところで、思想や愛の重要性とその効果ですが、イスラム教やキリスト教の千年以上の布教によっても「自由、平等、平和」な社会は実現していません。
●キリスト教が支配的宗教である西欧の人々の日常を決定づけている行動規範は、キリスト教の教えではなく資本主義経済システムの「論理」です。

●人の日常行動は、経済の仕組み(原始共産的共有制、封建制、資本制、国家共有制)と社会組織(階級制、民主制)によって決まります。因習、宗教などがこれに彩りを添えるのであって、逆ではないと思います。

●体制が比較的安定している状態では、体制に反する思想や宗教の布教活動によって変えられるのは、一部の人の頭だけであって、支配的な思想(社会規範)は変えられません。体制が不安定になりだすと、新しい思想を受け入れる人達が増えることになります。私は、思想の役割を軽視している訳では決してありません。布教活動は新体制の到来を早める役割をになっています。

●思想や宗教の場合、目的が同じでも必ずといっていいほど対立関係になります。思想集団や宗教組織は、一般に閉鎖的です。組織は目的達成のため、組織の維持・拡大が不可欠になり、組織内では「組織の維持・拡大」が「組織の設立目的」よりも重要視されることになります。組織目的に反しても組織の維持・拡大の方が優先するようになります。手段である組織自体が目的になるのです。
●同じような思想や教義をもつ集団ほど敵対し、憎しみあうようになります。これは、殆ど、例外がないといってもよさそうです。理想(頭)は組織(身体)を持った時から変質を開始します。
●これらに関しては、参考までに下記の小説や解説をご覧下さい。
『未来からの伝言』アンドロイドの神
『未来社会の構造』制度と組織

●イスラム教、ユダヤ教、キリスト教は人間の「自由、平等、平和」を求めてきた筈です。にも拘わらず、思想や宗教が体制を変えることなく広まった場合、その思想や宗教は体制に取り込まれたか、観念の世界に限定されたことを意味します。
●封建制度の下で広まったキリスト教は封建領主に取り込まれ、封建制度の補完物になり、自らも中央集権的になりました。(歴史的に、立派な思想や宗教の下で、救済とともにどれほど多くの罪が宗教の名によって行われてきたことでしょうか)
●ところが、経済システムが変った場合には、良し悪しは別として、人の行動規範は劇的に変化しました。原始共産制から封建制、封建制から資本主義制度に変るたびに、人の価値観も大きく変りました。

●理想社会を考える多くの人が、思想によって社会を変えるのだと言っています。思想や理念が最上位にあるべきだと言っています。

●マルクス・エンゲルスの「共産主義」思想もそうでした。結果はともあれ、彼らは「社会主義」については具体的な仕組みを提示しました。しかし、かれらは社会主義の体制については具体的イメージをもっていたかもしれませんが、共産主義の具体的な社会の仕組みについて殆ど何も語っていません。社会主義に関しても、計画経済が官僚体制を必然化し、共産党の独裁政治になる必然性を認識していませんでした。

●人間的社会とは「自由、平等、博愛」の社会です。しかし、立派な思想や宗教も、非人間的な社会システムに関しては荷が重過ぎます。
●封建制度を前提に「人間の平等」を説いても意味がありません。仕組みを変えることなく「平等、自由、博愛」を百万回人に説いても、人間的な社会になるわけではありません。
●人間的な社会を考える場合に最も重要なのは、「人間的動機が経済や社会の仕組みに反映されたもの」とすることであると思います。

●思想過剰な人に、「あなたの立派な思想は分かりました。それでは、その立派な思想よって具体的に、どのような社会の仕組みをお考えになっているのでしょうか?」と質問した途端に、それまでの饒舌がなくなって、口をつぐんでしまいます。
●「お金の無い社会」とか「必要に応じて得られる社会」という場合、具体的な経済や社会の仕組みはどのようになっているのでしょうか?
●あるいは、「システムが問題なのではなく、愛が欠如しているから人間的な社会にならないんだ」と言う人もいるかもしれません。それでは、愛に満ちたキリスト教が支配的宗教である西欧諸国で、つい最近まで大戦を引き起こし、今もって人間的社会ができないのはなぜでしょうか?
●あなたの思想や宗教、あるいは特定の思想家だけは例外だといえるのでしょうか?

●思想を殊更重要視する人達は、思想に拘りを持ちます。類似思想ほど互いに異端思想扱いして争うようなことになります。

●私は「社会システムの良し悪し」は問題にしますが、「思想の良し悪し」を問題にしようとは思いません。批判を行えば生産的な意見交換を離れ、泥沼に陥るからであり、無益な時間を浪費したくないからでもあります。

●「自由、平等、平和」についての基本的な認識があれば、思想や宗教に拘る必要はないと考えています。人間的な仕組みが実現できれば、人は自ずから「愛」に基づいて行動するようになると考えています。

●また「人の選択の自由」を妨げず、「人に迷惑をかけない」のであれば、どのような思想や宗教も許されるべきではないでしょうか? 反対に、特定の愛や倫理観の押し付け教育は御免こうむりたいものです。

●私の「布教」活動は、未来社会の具体的な仕組みを提示して、「このような未来社会だったら住みたいと思いますか?」と問いかけることです。このような問いかけであれば、どのような思想や宗教を信奉する人とでも対話可能です。
●そして、もっと良さそうな仕組みが提案されれば、組み入れていくことです。決して、「思想」そのものを訴えることはしないつもりです。
●必要なのは、未来社会に向けた人間的社会の実現について、言葉で装飾された「美しい理念」を語るのではなく、「具体的な対案」を説明することです。対案の良し悪しは論理的にまともな議論ができますが、思想の良し悪しを議論しだすと敵意に満ちた批判の応酬になるのが落ちではないでしょうか?

人間的経済・社会システムの要件
●ところで、資本主義経済・社会システムの代替案は、次の要件を満たすものでなければならないと考えています。
<1> 経済的な利害対立を発生させないシステムであること
<2> 地球環境を悪化するような動機を持たない経済システムであること
<3> 法律や思想による補完が極力少なくて済むシステムであること
<4> 経済活動の動機が利潤追求などで決してなく、人の幸福増進であるシステムであること
<5> 最大限の選択の自由が保証されるシステムであること
<6> 生まれた時点での機会均等を保証するシステムであること
<7> 人に迷惑を掛けることがなければ、どのような思想、宗教、生き方も許容されるようなシステムであること

●資本主義社会に代替するリアリティのある経済・社会システムの具体的姿がない限り、人間的未来社会は到来しないのではないでしょうか?





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最終更新日  April 24, 2006 06:56:35 PM
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