自然の力、古いものの力をかりる
私の住んでいる枚方市(大阪)は、今年の夏日本一の暑さと報道されていましたが、ようやく夜は秋らしい風を感じることができ、落着いた気分になります。『癒しの空間』『癒し』の文字を色々なところで目にします。先日行った住宅展示場で若い営業マンが、「こちらの壁紙が人間工学上もっとも癒される色を選んでおります」との説明をしてくれました。色は薄いグレーでした。その後、別のショウルームでは、「アースカラーが癒されます」との説明。果たして全ての人がそうなのかしら。。。以前、谷町4丁目あたりの居酒屋さん兼ギャラリーのお店に入ったときのこと。入った瞬間、黒い内装なのに、とても懐かしく落ち着きを感じました。よくよく見ると、黒塗りの柱に外壁用の石を壁面に使っていたり、植物のグリーンがうまく配置されていたり、昔の日本の釜でご飯を炊いていたりと、自然の物から伝わるエネルギーや古いものの持つパワーがありました。私にとっては居心地の良い空間でした。幼いときに育った環境、例えば、海育ち、山育ち、都会育ち等など。。。また、幼い時に行った場所、おばあちゃんちで楽しかった風景など、みんな思い出があり、そういうものを背景に現在の感性があると思います。その心地よいと感じた要因を分析し、何らかの手段で再現した空間が癒しの空間なのかなと思っています。いろんな空間作りにチャレンジしてみたいです。皆さんの癒しの空間はどんな場所ですか?