|
テーマ:最近観た映画。(38969)
カテゴリ:暮らしを楽しむ
1947年 アメリカ映画「愛の調べ」 キャサリン・ヘプバーン主演作です。 史実に基づくフィクションは天才ピアニストの美しい女性クララと彼女より10歳年上の駆け出しピアニストのロベルト・シューマンの恋愛から始まります。 クララの天才少女ぶりは9歳のデビューにはじまり、亡き後はドイツのマルク紙幣につかわれるほどの知名度。 この作品で彼女の美しさを一層際立てるのは音楽。フランツ・リスト、ロベルト・シューマン、ヨハネス・ブラームスという名高い音楽家の作品を・・・これまた高名なアルトゥール・ルービンスタインが演奏しています。 音楽が主役と言っても良い作品で、この有名な音楽家3人と天才ピアニストが登場するというだけでも見る価値あり。ドイツはまだ神聖ローマ帝国の君主制でザクセン王国、クラシックが民衆のものになった時代を伺うのも興味深い。 私の好きな言葉があります。クリスチャンが結婚の際に誓いを立てる言葉 ”富めるときも 貧しきときも 病めるときも 健やかなるときも 死が二人をわかつまで愛することを誓いますか?” クララは夫の死後も愛をつらい抜く美しい作品にしあがっています。 クララがフランツ・リストに贈る「愛」が何か。 あなたの手にかかると日常が特別の物になる やがてその力に抵抗するものがあらわれるわ 小さく、そしてなんの仕掛けもないもの たわいもないことをかたりあう とても大事な事よ つまり飾りのない愛よ。 幻影もなければ嵐もない なんの罪も飾りもない シルクのドレスもダイヤの靴下留めもない ただ愛するだけ ブラームスはシューベルト邸を訪ね弟子入りする際に、クララに一目惚れをしたようです。生涯かなわぬ思いを断ち切ることが出来ず、ブラームスはシューベルトにひたむきなクララを陰から支えてくれるのです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
August 12, 2019 01:15:36 PM
|