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2018.08.20
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カテゴリ:極私的映画史
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 1996年にDVDが登場するまで、高画質な映像ソフトといえばLD(レーザーディスク)だった。その普及率は決して高くはなかったが、映画やアニメの熱心なファンの間では断然LDだった。普及率が高くないということは、スフトメーカーは自ずとマニアックな作品にも手を出さなければならず、その代表的な例がパイオニアLDCが発売していた「アニメーション・アニメーション」シリーズだった。

 ロシアのユーリ・ノルシュテインの「話の話」も最初にLDで見て、その後、スクリーンで見たと思うし、イタリアのブルーノ・ボツェットの「ネオ・ファンタジア」もLDで知ったのだと思う。どちらも「アニメーション・アニメーション」シリーズとして発売され、ディズニーや国産TVアニメで育った僕に、まったく違うカタチのアニメーションを教えてくれた。

 同シリーズの評判は高く、「木を植えた男」で有名なフレデリック・バックの「大いなる河の流れ」は、パイオニアLDCの配給で劇場公開されることとなった。LDの地位が高まるにつれ、パイオニアLDCも単なるLD販売会社ではなく、作品の製作や配給も行う総合ソフトメーカーへのステップアップを目指していた。「大いなる河の流れ」は「木を植えた男」とともに、1994年にカナダ大使館で試写会が行われた。正直を言うと、大使館に入ることなどない生活を送る者には、作品そのものより大使館内にあるホールの印象の方が強かった。

 もともとフレデリック・バックの作品に関しては、映像自体には魅力を感じても、ストーリーにはどこか説教くさいものを感じてしまい、苦手な部分があった。バックの作品が劇場公開されたのは「木を植えた男」の絵本が人気を呼んでいたのが、一番の原因だと思う。おそらくノルシュテインの新作が完成していたとしても、当時劇場公開することは難しかったのではないかと思う。そう考えると「大いなる河の流れ」の劇場公開というのは、1994年という時代のいろいろな要素が重なり合って実現したのだろう。
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Last updated  2018.08.20 14:43:31
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