460337 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

藤枝の空と緑と子どもたち

藤枝の空と緑と子どもたち

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Category

Calendar

Profile

エバーグリーン藤枝

エバーグリーン藤枝

Favorite Blog

まだ登録されていません

Comments

コメントに書き込みはありません。

Freepage List

2007.03.01
XML
カテゴリ:教科書問題研究会
2005年10月11日 第一回 教科書問題研究座談会  
 まずは、橋本から、この会の主旨説明。 つくる会教科書分析 高教組新聞に掲載。予定 2ヶ月間、4~5回の座談会。 次回は10月26日、19時から、地区労センターで。テーマは「歴史」。 方針、 専門家でなくともわかりやすく、 各種の本で分析されていることの重複は避け、支持する人たちの心理・心情を根底批判。

「何を取り上げ、何を扱っていないかを見ていくと、つくる会教科書の意図が見えてくる。たとえば大東亜戦争。日本の自存自衛、アジアの解放のためと紹介する。しかし、ガンジーやネルーなどのインドの国民会議派の独立運動の動きは書いていない。古代史では神話を取り上げ、幕末から明治にかけては欧米列強の脅威、日露戦争でアジアに希望を与えた、と。また、中世近世の扱いが軽い。天皇中心史観で歴史を描きたいために、民衆の生産活動などの姿はほとんど描かれていない。」
「一読したときに読みやすい教科書だなと思ったが。」
「大東亜共栄圏などは、財界にだまされていたのかもしれないが、当時の人たちにとっては少なくとも主観的には善意だったのではないか。」
「自虐史観から解放されて、日本って、けっこういい国だったんだ、立派な人もたくさんいたんだと思わせてくれることもたしか。」
「資源確保のための戦争だという記述はほとんどない。他の教科書でも軽くなっている。」
「日本国憲法への嫌悪感は強いよね。制定過程でも、天皇の地位が脅かされることを恐れて、と書いている。自民党の憲法草案と同じで、国民の義務を定めたいようだね。」
「教科書の採択方式は?」
「静岡県に11採択区。5市町村で志太の採択区。教育長の下に教科書採択審議会が作られ、そこに校長、教師、教育委員で構成する調査委員会を設置。各教科書を学校に回覧して意見を求め、候補を絞って、父母代表も交えた採択委員会に推薦する。そこで原案を作り、教育委員会に原案を提出。5人の教育委員が集合して異議がなければ決定。地理、歴史、公民とも同一会社になることが多い。浜松では地理が帝国書院、歴史公民は東京書籍。志太と富士は地歴公民とも教育出版。他はほとんどが東京書籍。日本書籍は採択がなくなってつぶれたが、日本書籍新社として歴史教育者協議会のメンバーが書いている。」
「作る会の教科書を支持する人の心情から理解しないといけないのではないか。国民を戦争に駆り立てる教科書でおわってしまうのではなく、そのためにどんな考え方をしようとしているのか、受け入れようとする人たちは何が気に入っているのか。」
「靖国参拝のどこが悪いのか、という人もけっこういるし。」
「プラザ合意に関しても、今まではアメリカからの押し付けのように理解してきたが、実は日本からの要請もあったという話を聞いた。歴史も同じで主観的な解釈の問題だ。」
「歴史も何を書くかはイデオロギー問題だ。あえて取り上げているのだから、われわれとは違う別の国づくりを描いている。どんな未来、どんな社会を描いているのか、その心理は何かということも解釈してみないと。」
「国益に奉仕するというが、公共にために尽くす、みんなのために尽くす、とどこが違うのか。利己的になっていることを嘆くあまりというのはわかる。私企業に対して、会社の利潤追求ばかりではなく、公益国益のために活動せよとも読める。」
「義経で描いている立派な主君と献身的な家来の関係かな。家来思いの主人とそのために尽くそうとする家臣。その頂点に立つのが天皇。天皇は国家の象徴。だから、この教科書では、時の権力者に、品位と責任感を与えたと書く。そういう意味で天皇を日本の精神的主柱にしようとしているが、天皇をキリスト教の神のような存在として描こうとしているのでは?」
「歴史を学ぶ意味は考えること。道徳観を押し付けてはいけないだろ。」
「教育基本法で社会の形成者を育てるといっている。国家のために尽くすことは社会のために尽くすこととどう違うのか。主体として社会を作る人を育てることが目標だが、現在は教育が、自己実現、自己の利益追求にしかなっていないのではないか。」
「ヒューマンライトを権利と訳したことから誤解が生じたのかも。権利とは自己主張ではなく、そもそも正しいこと、当然のことという意味なのだから。自己実現にも、社会の形成者が含まれていたはず。」
「特攻隊と自爆テロはどこが違うのか。同じ公のための自己犠牲なのだから。無差別テロというが、巻き添えにする民衆は、敵方の民衆。決して自国民は巻き添えにしない。」
「つくる会教科書側は、戦後の歴史学の抜け落ちた部分をついている。戦争への罪悪感、戦争への危機感、そして被害者意識にとらわれていたところに、江口、藤原らが加害と被害という概念を持ち込んだが、戦争を国家間の政策のひとつとしてとらえようとするミリタリーバランスの論理に対する分析は抜け落ちたかもしれない。」
「戦争は悪だというところにとどまってしまった。作る会が、南京大虐殺はなかったと言い出したが、研究者の間では結論の出ていた問題なので相手にしないままでいたことがいけなかったかも。」
「藤岡信勝は転向したようだ。アメリカ留学して、居場所がなかった、一人前に扱われなかったところに、湾岸戦争がおき、国家には自衛力が必要、他国攻撃も許されるという側に回ったらしい。教授になっても、学生が授業を取ってくれない、論文がない、東大教授としてふさわしくないといわれて追い出されたらしい。」
「ウィンズオブゴッドをみたが、特攻隊員に次第に共感していく主人公の姿を描いている。命を懸けて愛するものを守ろうとする生き方に次第に惹かれてしまう。しかし、命を懸けて信念を貫き通すということと同じではないか。コルベとどこが違うのか。」
「悲惨だけれども、その一途さ、ひたむきさに感動するのはたしかだ。」
「いいとこのお坊ちゃまとて育てられた戸坂潤が刑務所に入れられるとすぐに死んでしまったのはよくわかる。筆坂がやめてから書いていた文章に、いろいろな見方をしなくては、財界もなぜここまで続いてきたかを考えるとなどと書いている。あたりまえのことなのに、それがわかっていなかった。考えかが狭まってしまうとそうなるのか。」
「もし私が拷問されたら、すぐに仲間をうっちゃうけれどね。でも、そんな時代がいやだから、そんな世の中にならないように、しないようにと思うけれど。」
「どちらにしても、見方が一面的ではいけないね。」





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2007.04.02 00:18:16
[教科書問題研究会] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.