FANTA-G

2010/04/25(日)10:53

ゲーム専門学校の学生にやる気が感じられないのは何の問題もない

 先日のゲーム専門学校の生徒に関してのお話の関連です。  私は、自分には絶対にそんな立場ではないと思いつつ、それでも仕事の都合上(年齢上?)時折、新卒者の面接管にお呼ばれしたり、作品審査に加わらせていただいたりということがあるのですが・・・  そこで感じるのは「後世畏るべし」という危機感ばかりです。何しろ私が入社した当時といえばSFC末期のドット絵が主流の時代ですから、あの頃から考えてすごい技術やテクニックを学生で使いこなす人が多い。一応、プロとして仕事をしている自分としても、こんな学生さんには教えられる事が何もない、むしろ教えてくれ!と叫び出したくなるような人でいっぱいです。  で、昨日のコメントの中で「ゲーム専門学校の生徒にやる気がないのが問題だ」という方が随分いらっしゃいましたが、私はこれはこれでかまわないと思っています。と、いうのは義務教育でない以上、自分でこの道を選んだくせに、授業にやる気を出さないのは、完全に生徒個人の問題です。そりゃ、学校の先生側にとっては辛いかもしれませんが、授業にやる気を出さず、2年間の学生生活でのんべんだらりと生きていた学生が、この業界に入れる訳がない。親の金で4年間、いい大学でダラダラ暮らすのとまったく同じです。  これは私みたいな技術職にとっては、提出される作品が全てであって、本当のところ作品を見て「お?」と思った方の履歴書を初めて見る、というスタイルなので、逆に言えば学歴とか成績は、あまり考慮に入らない。仮にもゲーム専門学校に在籍しているのはゲームを作る技術を身につけるためであって、別に業界斡旋所じゃないし、私達もそこの卒業生はみんな優秀だ、なんて思っていませんから。使える、使えないはそれこそ人それぞれ。  同じ専門学校の生徒さんでも「この人すげえ!」という人も「コイツ、絶対間に合わせでこんな作品作ったろう・・・」という人といます(真面目にポリゴンで丸と四角、△を並べただけの3Dレンダ動画とか)。それはあくまで個人の資質。中には「専門学校の授業内容が低レベル過ぎて知っている事ばかりだったので、授業中ずっと自分のゲームを独学で作ってコミケなんかに出していました」という、同人ソフトを持ってくる学生さんもいましたが、そういう人は本当にすごいものを作っています。  私の日本舞踊の師匠の言葉を最後に・・・ 「上手く教えられない、伝えられないのは私達教える側の問題。やる気はキミ達、生徒の問題」

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