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ルールの穴をつくことはいずれ首を絞める、ということについて
最近あった東京都知事選でのつばさの党による脱法的な選挙妨害に関しては、本来「立候補者になるような人間は法制化されていなくとも基本的に悪いことをしない」という性善説から許されている自由な選挙活動をおこなっている、それに対して法律の「穴」をつく、まさに脱法行為で混乱させるという行為だったわけで。 これはたとえば「公園の水飲み場の水を大量に使用して生活用水に充てる」のような。これに抗議すると「公園の水は一人何リットルまで、なんて法律でもあるんですか!?」という。 ちなみにこれを「頭のいいこと」「かっこいいこと」としてやっているのが元2ちゃんねるのひろゆきであったりホリエモンであったりの「論破」とか「常識を破壊すること」といった人気だと思っています。 以前、TBSラジオ「荻上チキ セッション」で、この手のことを荻上氏が「昨今はデバッガーよりチーターが持ち上げられる」と・・・デバッガーとはプログラムの不具合やミスを発見、報告し、よりよいシステムを作る側に対して、チーターとはその穴を利用して利益を得ようとする人。 転売屋とか、著作権的に違法なサイトにリンクを張ることで広告収入を得ようとするアフェリエイターといったタイプのことでもあり。 で、善意で回っているシステムは非常にコストが安い&多くの人間に使いやすいのに対し、この手の一部の人間が幅を利かせることで恐ろしく高コスト化、不便化する。それだけで罪だと思っております。この手法はフリーライダーとも呼ばれ、100人のうち99人が守っているからたった一人が恩恵を受けられるだけで、皆が始めるとシステムそのものが簡単に崩壊する・・・ 元の選挙の話に戻りますが、元々選挙の敵対候補者を延々と選挙カーで追い回し、演説場所で相手を挑発、暴言を吐くことは「違法ではない」のです。が、それをもって目立とうとする、おそらく、この候補者は最初から当選するつもりはなく、話題になる、衆目を集めることが目的で、今回ニュースになることでその一定の目的は達しているんだと思います。 だとすると荻上チキさんが言ってた「民主主義へのハッキング」行為に当たるんだと思います。 こういうことを「頭のいいやり方」だと思ってあこがれる人は、煮詰めると「最終的に盗めば、逃げれば、殺せばすべて解決」みたいな思考と変わらない、絶対にかかわりたくない人間です。また、この手の人間は自分は周りの人間の常識とか良心で守られているのに、同じことをされると急に怒りだす。相手を「卑怯」とか「法律を守れ!」みたいなことを言い出す手前勝手な連中で。 もっとも、今の日本だと国会で政権与党政治家がやってるんですけどね。「企業からの政党への献金は違法である、が、政治家個人へのパーティー券購入は違法ではない」のように。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.05.17 08:41:27
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