しかもその文章が「誤って破棄した」って・・・いったいどういうことだよ
新たな戦いに「反戦デモ」を例示陸自、不適切と指摘受け修正 これは「袈裟の下から鎧が出たな」という・・・ まず、大前提としてデモやストライキは法律で認められている「権利」です。これに対して自衛隊など国家権力が規制することは違法です。 もっと気持ち悪いのは、この公文書を配布した後に指摘を受けてすぐに撤回した、まではいいとして、その文章を「誤って破棄した」という、言い訳として誰が信用するか!ってレベルのごまかしを行った点です。 自国の軍隊(自衛隊は銃や戦車などを持っている以上、完全な軍隊)が自国民、それも「反戦活動」という本来自衛隊が一番守るべき主張をする団体を敵視する・・・元々、日本国憲法で「戦争の永久放棄」を歌っていて、これに対して自衛隊が存在できる唯一の価値が「平和維持」であり、これは「自衛隊は自国防衛のための軍隊です」というからこそ、ギリギリ存在しうる組織です。それが言うのことかいて反戦デモをする市民を敵対勢力として仮想敵として並べるとは… これは今、ロシアで行われている反戦デモを警官隊が投獄するのと何が違うか?ミャンマーの軍事政権と何が違うのか?もっといえば太平洋戦争で反戦運動を厳しく取り締まり、特警が主義者とみられる人間を投獄、拷問した時代と何が違うのか? 自衛隊も含め軍隊というのは、銃器や重火器、戦闘機、戦艦など圧倒的な暴力システムを標準で合法的に持っていて、これに対抗できうる組織は国内には存在しません。だからこそ、民主主義国家ではシビリアンコントロールしなければならず、逆に言えば「反戦団体をテロリストと同列の敵対組織」とみなすこの文章はあり得ませんし、行政文書として堂々と書いてしまった時点で、幕僚及び大臣の首が何個飛んでもいいレベルの不祥事です。 しかもその文章が「誤って破棄した」って・・・いったいどういうことだよ…