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ロード・オブ・ザ・ゲラルド

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2007/08/25
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カテゴリ:レビュー

今回はメーテルリンクの『青い鳥』について。
メーテルリンクについては世界的に有名なチルチル、ミチルの『青い鳥』ぐらいしか知られてないんだろうけども、この人は実は、むしろ昆虫社会学とか植物社会学だとかでの先駆者でもあって。で、もちろん記録とかももちろんたくさん作ってるんだけど。
この人、ノーベル賞も取ってるんだよね。いやー…恐るべき人だと思うよ。

メーテルリンクが言うには…多分、みなさんは『青い鳥』ぐらいだったら持ってると思うから
もう一回読み返してみて欲しいんだけど…ものすごい暗喩とか比喩とか駆使して、いろんなこと、「幸せ」っていうことについて色々語っているでしょう。
『星の王子さま』だってイイ線いってると思うけど、『青い鳥』ももう一回読んでみてよ、って言いたいね。もう素晴らしいですよ。あの、訳がちょっと悪くて分かりにくいっていうのもあるんだけど『星の王子さま』よりは核心ついてるよね。

『星の王子さま』だっていい…いいんだけど、僕が何が嫌かっていったら、全部「大人が悪い」って言うんだよね。王子様がいろんな星を巡って、そこで様々な人と出会うでしょ?これはちょっと脱線する話になるんだけど…飲んだくれがいる星なんか行って、そいつらのこともやっぱ「悪い」って言うんだよね。

だけど、そういったふうな面もあるとはいえ、『星の王子さま』の一番有名なセリフで「砂漠が綺麗なのはどこかに井戸を隠してるからだ」とかいうのがあるんだけど…それって愚かしいんだよね。砂漠は砂漠。それが綺麗であることに理由があるとかじゃなくて。それは単に、その砂漠が「美しいから美しい」としか言いようがないものであって。井戸の「ある/なし」に関わらず、砂漠は美しいんだって。

だから、砂漠が美しいのは井戸を隠してるからだったら、井戸が美しいのは砂漠を隠してるからか?とかね。スッゲー隠しだろ、それ。どうやって隠してんだよ?(笑)「美しい井戸だなー」と思ったら、どっかに砂漠が隠れてんのかよ?とか思っちゃうんですよ。

それから、王子様が自分が育てたバラに恋焦がれるっていうエピソードがあるんだけど、そこらへんに咲いてるバラに対しては「お前らなんかただ咲いてるだけじゃん」とか言うんだよ。これは別に揚げ足取りじゃなくて、本当にその本の著者の本質なんだけど。そういうことってむしろ言っちゃいけないことでしょ。そこらへんに咲いてる花も、自分が愛でた花だって同じようにいいはずなのに、それに気づかない。愚か者だよ、それ。

だからねえ、「大人ってバカだなー」って全部書いてあるんだよ。例えば、電車で超満員になって行ったり来たりとか繰り返してるだけで「どこに行くのかわかんねえんだよ」なんて言ってる人たち、それ見て「バカだなー」っていうふうに言ってるんだけど…それなんかはものすごく、今の日本の状況を言い当ていてふさわしいと思うんだけど。それをただ「バカだなー」って言う前に「大人ってバカだなー」って言うんだよね。

大人だろうが子供だろうが、そんなことやってんのがバカなんであって。子供だって愚かしい面も持ってるし、むしろ子供のほうが全然残酷でしょ。で、悪い事すごいするでしょ。少なくとも僕の場合はそうだったから「そのことを忘れるな」っていうね。ちょっと脱線になっちゃうんですけど。

086-maeterlinck-1.jpg
 
それに比べて、メーテルリンクの方は1912年という時において、すごいこと書いてるんですよ。それにならって、この前、宗教の勧誘が来た時、「そういう天国には、じゃあ木の天国ってありますか?」って聞いてみた。そしたら、実は宗教ってものすごい生物科学的に考えたら「木の天国なんてあるわけないよ」ってところに行き着くんだよね。「じゃあ花の天国は?」って聞いたら、「花の天国なんか、そういうのない」って。
「天国っていうのは人だけで満員なのか?それ以外何にもいねえじゃん」「じゃあ、オレは人間よりも木や花のほうが好きだから、この宗教は頼まれたって入りたくないですね」って言ったら、もうエホバの証人たちは帰るよね。

結局、そこのところを認めちゃったら、犬でもヒマワリでもぜーんぶ天国行っちゃうことになる。鳥なんか、何者に対しても祈ってねえんだから。
で、そういうことが、全部『青い鳥』に書いてあるんですよ「木々のための場所が無いような天国は、たとえどんな素晴らしいものであっても死後の世界は私には想像できん」と。
これをねえ、キリスト教に対して「神は死んだ」なんてことをニーチェとかが言った、そういう事ぐらいで大騒ぎしてる時代に「よく言うなあ」とか「言うなあ」「偉い人だなー」って思うよね。

キリスト教を否定するつもりはないですよ?念のため。聖書なんかは、とてもいいこといっぱい書いてるし。
ただ、キリスト教を信仰する上で、「神」や「天国」の存在は避けて通れないところがある。それを信じる人は、別にそれでいいと思う。でも、僕の場合はこの世を生きていく上で、キリスト教や聖書の処世術の面が役に立てばいいのであって、「神」が絶対至高のものとする使い方はしなくてもいいんじゃないかと思うわけ。

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最終更新日  2007/09/01 07:19:46 AM
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