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カテゴリ:エッセイ
お父さんはすでに50歳。50年間様々な人に会ってきている。そして50年の経験をもとに言えば、世の中に完璧な人間などいないと信じるようになった。どんなに立派だと思える人も、どんなに成功したと言われる人であってもすべてが完璧な人などこの世に存在しない。大リークの大谷選手や、フィギュアスケートの羽生選手、将棋の藤井名人など驚くような成果を出しつつ、人間的にも素晴らしいとほめたたえられている人でも、身近にいる人は負の面もあることを知っているのではないだろうか。
お父さんの祖父も、結果で見たら成功者である。お父さんが小学生の時に亡くなったので、よくは知らないが、かなりの財産を1代で築き上げた人らしい。そして何より、お父さんにとっては、一番の理解者であり優しい人であった。酔った祖父に絡まれることもあったが、それでも大好きな「おじいちゃん」であったし、今もそう思っている。
しかしながら大人になるにつれて、両親やその他の人から祖父の負の部分というのはいろいろ聞くようになった。祖父によって嫌な思いをした人もそれなりにいるのだと理解するようになっていった。若い頃はただ「悲しい」と思うことが多かったが、さらに成長すると「人間とはそういうモノだ」と思うようになっている。
さて、今回は祖父の思い出を語りたいわけでは無い。お父さんが50年生きてきて、「もったいない」と思うことが多々あるということを書きたいと思う。 それは、「性格が能力(才能)をつぶしている人がたくさんいる」ということについてだ。人間には良い面や良い能力と悪い面や人に劣る部分が存在している。プラスが勝てばそれなりに評価されるが、マイナスが多いと悪評となってしまう。
お父さんは働くようになってから、こんなにすごい能力を持っているのにどうしてこの人はそれを生かさないのだろうと思う人をたくさん見てきた。特に性格がひねくれていると言われている人は、本当にもったいない人生を送っていると思う。 本気を出してまじめに仕事をすれば、今よりもっと評価されて、地位も財産も増えていただろうにと思う人がたくさんいる。
自分が社内で人事評価をするようになった40歳ぐらいから、この思いはとても強くなっている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023.09.27 00:10:09
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