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カテゴリ:思い出(社会人・海外)
お父さんの父親の家には神棚と仏壇がある。まあ普通の事ではある。しかしながら最近父親が高齢になり、物忘れなどがひどくなっている。仏壇では大きなろうそくを使い、拝むときだけ火をつけて、すぐに消していたのだが、数年前から消すことを忘れるようになっていた。消すのを忘れると、ろうそくが大きいので溶けたロウが燭台に落ち、それがあふれて仏壇が大変なことになる。それが何度も発生した。 そのため、数年前に仏壇のろうそくは電気式にして一日中つけっぱなしにしても、危なくないように対策を取った。ご先祖様も特に文句は言わないだろうと思う。
仏壇は対策をしたが、神棚の方は30分で燃え尽きる小さなろうそくを使っていたため、消し忘れるということはなく、燃え尽きて終わりなのでそのままになっていた。 しかしながら最近は手元が来るようになっていて、よくモノを落としたり倒したりするので、やはり神棚のろうそくも危ないと思えるようになっている。さらに言うと、地震などがあって、ろうそくが倒れるという状況も十分考えられる。
高齢でなければ、自信の後すぐに神棚のろうそくを確認することができるが、やはり高齢になると、数分前に何をしていたかなどの記憶があいまいになってくる。まだまだ普通に生活もできるし、会話も問題ないのだが、年々脳の機能も身体能力も衰えてきている。
そこで神棚も電気式のろうそくにすることにしたのだが、神棚にはコンセントがない。延長コードでつなぐこともできなくはないが、高いところにある神棚までコードを持っていくのはかなり面倒くさいし見栄えも悪い。 仕方がないので先日電気屋さんに工事をしてもらい、神棚の中にコンセントを設置してもらった。
以前の父親ならば、お金をかけて工事をするぐらいなら、普通のろうそくを使うと言い張っただろうが、最近は自分でも自信が内容ですんなりと工事を受け入れた。 というわけで、今では仏壇も神棚も電気のろうそくに変わった。電気のろうそく(LED)は発熱も少なく、倒れたままでも火事の心配がない。
これは良いとお父さんも、自宅の神棚を電気式に変えることにした。もちろんお父さんの家の神棚もコンセントは無い。しかしながらネットで検索すると、電気式のろうそくはコードタイプと電池タイプがある。電池タイプは電池交換が必要ではあるが、切れたら電池交換すればよいので、お父さんは電池タイプを購入した。さらにタイマーで7分ほどで自動消灯するタイプなので、消し忘れて電池を消耗することもない。
電池式のろうそくに切り替えてから、火事の心配がなくなりとても安心できるようになった。我が家はキッチンのコンロもIHなので、火は使わない。毎日火を使っているのは神棚、そして冬場の石油ストーブぐらいである。こちらは基本的に地震では自動で消火してくれる。またカセットコンロが火を使うが、こちらは食事の時に使うだけで、消し忘れの心配はない。我が家が火事になる確率はかなり低くなったと言えるだろう。
電気ろうそくの欠点は情緒が無いことと、本物の火に比べて照度が低いことだ。それさえ我慢すれば、得られる安心はとても大きい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.03.19 00:10:12
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