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カテゴリ:思い出(社会人・海外)
先日大谷選手が結婚したという報道が世界中を駆け巡った。まあ実際騒いでいたのは日本人だけだと思うが、大谷選手と言う今日本で最も注目されている男の一人が結婚したというのは、実に日本人にとっては興味深いニュースだったと思う。お父さんも、相手は誰なのだろうと興味を持った。
その後特に隠すそぶりもなく、結婚相手の名前も画像もネット上に出てきたし、韓国での開幕戦では同行している妻の写真も出てきたし、テレビ中継でスタンドで応援する姿も何度となく映されていた。 相手は女子バスケットボールの日本代表にもなっていた女性で、一流スポーツマン同士の結婚である。
その報道を家族で見ていて、お父さんは息子に「お前はお父さんの子供でよかったな」とつぶやいた。大谷が独身の頃は、大谷の親にはなりたくないというのが口癖だった。日本中が息子の一挙手一投足に注目している。当然親もそういう目で見られるのは間違いない。大谷の両親なら、それだけで国会議員になれるぐらいの人気である。
ただ怪我一つですべてが終わる可能性のあるスタープレイヤーの親など心配で心配でゆっくり応援もできないと思う。今回の水原通訳の事件でも神経をすり減らしていることだろう。それでもまだ本業の野球で活躍しているから何とかなっているが、スランプに陥って打てなくなったりしたらと思うとやはりつらいのではないだろうか。 毎日息子の動向をテレビで見るという生活に、お父さんだったら耐えられないと思う。
さて息子に言った「よかったな」とは、大谷の子供は否応なく注目されてしまうだろうということから来ている。近所の大人から子供、学校の先生や同級生、身近な人から縁もない人まですべてが「大谷翔平の息子」として接してくるのは間違いない。 お父さんの近くにいたら、やはり「大谷の息子」として見てしまうと思う。
もし努力して何かの分野で有名になったとしても、常に「大谷翔平の息子」という立場からは逃れられず、これは大谷翔平を記憶している人がこの世から去るまで続いていくだろう。 さらには億の金を稼ぐ男の息子だと、犯罪に巻き込まれる可能性も大いにある。親がすごいからと言って、子供が幸せになれるとは思えない。むしろ不幸なことが多いのではないだろうか。
お父さんの息子の様に、無名で誰からも注目されない人生がどれほど幸福なモノかと息子に説いてしまった。親が有名で、息子や娘がそれと同等かそれ以上の能力を持っていれば、何とか精神を保つことができるかもしれないが、そうでない限りはあまり幸せになることはないとお父さんは思っている。
実名は上げないが、それなりに有名になっている2世達の中で、親以上に活躍できる人は少ない。その一方で、無理やり引きずり出されるにしろ、自分から望んでなるにしろ、親と同じような職業について、つぶれてしまう人たちのなんと多いことだろうか。 お父さんの息子や娘に生まれてラッキーかどうかはわからないが、親と比べて一生を過ごす大谷選手の子供に生まれなかったことは、ラッキーだと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.04.16 00:10:11
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