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カテゴリ:思い出(社会人・海外)
お父さんは家族と東北の田舎町に住んでいる。3人の子供達はそれぞれに地元の小学校、中学校、高校と通い、長女はすでに大学生になって家を出て一人暮らしをしている。また長期休みには帰省してくるので、めったに会えないというほどでもない。 長女と長男は中高一貫校に進学したが、次女は地元の公立中学に進学したので、来年は高校受験を控えている。
さてお父さんは3人兄弟の次男で、兄と妹がいる。兄には3人の子供、妹には2人の子供がいて、全員男の子である。つまりは我が家の娘2人以外は、いとこが集まると皆男ばかりになる。 年齢も我が家の長女が一番年上で、息子と同い年が各家にいる。そこから3年の間にすべての次女含めてすべての従兄弟が生まれているので皆同年代である。
我が家は地方都市、兄家族は大都市、妹家族は地方の中核都市で暮らしている。長期休みが近づくと、兄家族や妹家族が実家に集まろうとか、旅行に行くという話をよく聞くのだが、正月以外、我が家が家族で出かけることは基本的にない。 理由は、部活などで我が家は基本的に長期休みに全員が休みをとれることがほとんどないからだ。1日の日帰りなら何とかなることもあるが、2泊3日で出かけるなど基本的にできない。
大都市の兄家族は、長期休みに子供が塾というか予備校などで模試などがない限りは、自由に日程調整ができるようだ。みな部活動をしているようだが、本気度があまりなく、週末だけでなく、平日も休みたければ休んでも問題ないらしい。とりあえず所属しているという程度だ。 妹家族の従兄弟も部活には入っているが、水泳部という個人競技の為、こちらも普通に休むことができるようだ。
ところが我が家がある地方都市の部活動は、基本的に休みが許されない。息子は高校でバスケをやっているのだが、強豪校でも何でもないので、試合では1回戦か2回戦で常に負けている。 それなのに、親まで参加して週末は練習があるし、場合によっては遠征しての練習試合まである。チーム競技のせいでもあるだろうが、部活を休むことは基本的に「悪」とされている。 次女は卓球部なのだが、高校でダンス強豪校に通いたいということで、ダンスの教室に通っている。部活は平日のみの参加で試合には出ず、ダンスに力を入れるということで話を通しているので部活は問題ないのだが、週末もダンスのレッスンが常に入っている。長期休暇も同じである。そしてやはり休むことが「悪」となっている。
結果として、我が家は長期休暇もどこにも出かけることができずに家にいることがほとんどである。一番暇なのがお父さんだ。せめて1泊でもどこかに行こうと相談しても、なかなか空いている日を作れないし、そもそも長期休暇の宿など2か月ぐらい前から出ないとまともな宿がとれない。それなのに子供達3人の予定が確定するのは早くて2週間前ぐらいである。ひどいと3日前ぐらいに予定が入ったりキャンセルになったりするのでどうにもならない。
お父さんは地方中堅都市で生まれ育ったが、やはり中学高校の週末や長期休みは部活動優先だった。高校の時など、夏休みに北海道へ家族両行があったが、お父さんは部活の合宿と重なったため、両行にはいかず合宿に参加した。その時はそれが当たり前だと思っていたが、東京に住む従兄弟に話したら、強豪校でもないのにすごいねと驚かれた。当時から東京の従兄弟は部活動などやっていなかった。
現在は強豪校で専門にスポーツをやる以外は、部活動をそもそもやらないとか、所属しても週末練習などしない部活が地方都市でも増えているようだ。おそらくお父さんの住む田舎町も、もうひと世代ぐらい後になれば、そういうことが当たり前になってくるのではないだろうか。
子供の長期休みは、大都会ほど自由時間があり、地方に行くほど自由時間が無くなっていく。どちらが幸せなのかはわからないが、少なくとも親と過ごす時間は田舎の方が少ないし、旅行などの機会も田舎の家族の方が少ないと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.05.19 00:10:09
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