348245 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

じゅびあの徒然日記

じゅびあの徒然日記

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

じゅびあ

じゅびあ

カレンダー

お気に入りブログ

まだ登録されていません

コメント新着

ぱぴりお@ がんばってください!精神科医! 精神科医の先生ってなんだか虐げられてい…
じゅびあ@ Re[1]:厳しいです(11/16) ぱぴりおさん 「階段を上り下りするの…
ぱぴりお@ Re:厳しいです(11/16) 体力勝負ですね。 私も、祖母がなくなる3…
じゅびあ@ Re[1]:Stop PEG(胃ろう)!?(10/06) あどらむさん 私の患者さんで介護を仕…
あどらむ@ Re:Stop PEG(胃ろう)!?(10/06)  前に働いていた特養が「とにかく口から…

フリーページ

ニューストピックス

2007年12月09日
XML
外来が、ここのところ、大変になってきた。
というのも、私の裏で外来をやってきた医師が一人退職するため、2枠分を私一人でやることになったためだ。
もともと、前の勤務地から連れてきた患者さんがそれほど沢山ではなかったから、転勤して以降、比較的外来は余裕を持ってやっていた。
世間話も含め、一人一人の話をゆっくり聞きながらやることができた。
だが、少しずつもう片方の枠の外来患者さんが移されてきたため、この年末年始、外来は予約定数オーバー状態が続く。
結構しんどいが、やり方を変えるつもりはない。
「じゅびあ先生がよくて、信じて移ってきた患者さんたち」に、診療のやり方を変えることはできないのだ。
一人一人の時間を取るため、他の先生より一日に入れられる予約数は少なく設定してあるが、私は別枠をもう一つ作っており、他の先生の1.5倍の時間を再来予約に割いているのだから、文句は言わせない。

ところが、退職する医師の外来からポンっと移ってきた患者さんたち、これが結構色々ある。

まず、自立支援だの、障害年金の書類だの、主治医交代すると同時に次々私の所に来るようになった。
1度しか診察していない、下手をすれば家族のみの受診で一度も本人に会ったことのない患者さん、場合によってはまだ前主治医の退職以降一度も受診に来ていない患者さんの書類が、事務的に私のところへ来てしまう。
全く知らない患者さん、会ったことのない患者さんの書類は、まず第一に書けない。
一度だけ診察して「変わりないです」と薬をもらって帰った患者さんの書類も厳しい。
例のように、顔も覚えていない。
しかも一日にこなす数が数十ずつ一気に増えたため、私にしては珍しいが名前すら記憶に残っていない。
患者さんにも不便をかけているわけだから、少しでも早く書類を仕上げる必要があるが、簡単に書けないので、机の上に書類依頼が溜まっていく。
年末だから余計に書類依頼が多い、という問題もあるのか?

さらに、主治医交代を機に、「何も知らない(?)新しい医者」を相手に「自分の希望通りの薬を出させよう」とか、「薬を減らさせよう」とか、「もう薬を止めていいという返事を引き出そう」と粘る人たちがいるのだ(泣)。
外来患者さんの場合、極端な話、薬を止めるのは確かに自由だ。
自由、というと語弊があるが、実際服薬中断する患者さんを何とかすることってできない。
それで悪化すれば、いずれ経済的負担をして入院治療に、ということにもなるのでお勧めできない(それに、私も悪くなったところからもう一度やるのは、大変で嫌なのだ)が、それでもどうしても中断するという人はする。
本人が服薬しない場合現場でのませるよう努力していただくのは家族の仕事でもある。
「私としては服薬を続けた方がいいと思いますが、外来では実際止めてしまう患者さんは止めてしまいますからね。それについてはどうしようもない部分ですし、私は責任取れません。」と常々説明するのだが、自宅通院の患者さんならまだしも、施設から通院の患者さんにごねられても困ってしまう。
服薬しなければ、施設が「これでは看きれない」とすぐ言い出すわけで。
実際一度外来後1週間、「薬をのむのを嫌がるがどうすればいいか」という電話が施設から何度もかかり、「主治医が変わった途端薬をのまなくなったとはどういうことだ」と離れた所に住んでいる家族が怒鳴り込んできた。
主治医が変わった途端って、私はまだたいして話もしていない。
彼は初対面で診察室に入ってくるなり、「この薬をずっとのんでいるが、このせいで便秘をしている(というこだわりが彼にある)」と訴え、「量も少ないし、そのせいとは考えにくいですよ」と説明する私を遮り「何を意地になっているんだ。お前の反骨精神か。患者には、薬をやめる自由があるんだ。そんなに言うなら、試しにのまずにやってみれば、お前の言うことが正しいか、俺の言うことが正しいかはっきりするだろう」と一方的に叫びまくって帰って行っただけである。
前主治医に問い合わせたところ、主治医交代時、その先生も同じ目に遭ったそうで、3~4回診察すれば諦めますよ、とのことだった。

初対面で入ってくるなり、付き添ってきた母親が入院させようと粘ったケースもあった。
本人は、多少ワガママで自分の思い通りにならないと大声を出したり、物に当たったりするようなところもあるが、デイケアにもきちんと出て、そこそこ家でやっている。
本人だけでいつも診察を受けているのだが、初対面ということで母親がやってきたのか、と思った。
ところが入室するなり、母親は「私がもう限界だ。これ以上家ではやれない」と言い出した。
カルテを見る限り、ここ数か月状態が変わっているようには見えない。
診察室内で本人と母親が喧嘩をし始めた。
「だから一人で来るって言ったのに!ついて来るならそういうことは云わない約束でしょ!」
「そんなこと言ったって、あんたは1日1回かんしゃくを起こすじゃないの!昨日だって!」
「それは、友達が急に約束に行けなくっなたって言ったから、イライラしただけ!」
私の後ろには外来予約のカルテが山積み。
インフルエンザの予防接種も別の受付で間に入ってくるから、その日は大変なのに、親子の言い合いで診察室を30分も使われて困る。
見かねて割って入り、「どうしても家で静かにさせたい、とおっしゃるんですね。じゃあとにかくこの処方で、2週間やって様子を見てください」と道理に反した処方変更をした。
通常、主治医交代時には患者さんの病状が変動しやすいので、まずしばらく処方は前医のものを引き継ぎ、数か月は様子を見る。
それに反して処方を変えたということだ。
翌々日には母親から「○●という薬が増えてから、ゴロゴロと寝てばかりいます。デイケアにも眠くて行きたがりません。こんなことでは家に置けません。」という電話。
「寝てばかり...って、昨日もちゃんとデイケアに来ているではありませんか。それで、かんしゃくを起こして家で看るのが限界、というお話はどうなったんですか。」
「それは...確かに静かにはなりましたが、ずっと家にいられるのも困るんです。」
「静かになって頂く目的で出した薬ですから、そのまま様子を見てください。」

新しい主治医になったから、とやたらに話をしたい、と予約変更しどんどん近い日に変えて、やってきた患者さんもいた。
1時間近く話をしたのだが、要は病気の症状の話ではなく、自分の生活が満足いかない、思い通りにいかない、次々と取り換える同棲相手ともうまくいかず、自分の親にも協力してもらえず、当分今のところにいるしかないと思うと、ここ3日ほど気分が落ち着かないので薬を出して欲しい、というもの。
「それは薬では解決しませんね。今の状況は自分が選んだものですし、当分受け入れていくしかないです。」
と話したのが、たいそう気に入らなかったそうで、また続けて予約をねじこみ「主治医を◎△先生に変えてもらいたい」とやってきた。
◎△先生の外来も予約いっぱいなので、私の方から主治医交代です、と予約を入れることもできない。
「◎△先生でも、他の先生でも、誰でもご自分のお気に召す医師にかかって頂けばいいですよ。次回予約は入れませんので、私以外の医師が担当する曜日にいつでもいらしてください。予約外再来ですのでお待ち頂くことにはなりますが、ご自分が診察を受けられて、この先生、と思った医師に主治医になるよう依頼してください。」
すぐに主治医欄から自分の名前を抹消した。

私もいっぱいいっぱいなので...じゅびあの診察が受けたくて来てくれる患者さんだけでいいや...と思ってしまう。
患者さんを区別してはいけないとは思うけれど、私も人間だから、やっぱりじゅびあの診察を受けたい、と頼って来てくれる患者さんには愛着が湧くし、はなから「お前なんて気に食わん」と来る患者さんには、ネガティブな感情を持たざるを得ない。
ああ、もちろん精神病症状のピークで「お前なんかなんだ」っておっしゃる統合失調症の患者さんにはそういうことはないけれど、落ち着いている患者さんに「お前なんか気に食わん」って言われると「じゃあ、他の誰のとこでも、どこでも行って」と言いたくなっちゃう。

まだまだ修行が足りませぬ。
勤務医だから言えること。
開業医だったら、どんな患者さんであっても、ひたすら機嫌を取って一人でも逃げられないようにしなくちゃいけないもの。
いくら収入が勤務医より上でも、私に開業は無理ですわー。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2007年12月09日 20時04分24秒
コメント(0) | コメントを書く
[プシコ(精神疾患)な毎日] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.