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カテゴリ:剣の巻
![]() (画像は HELLE社のSafari。 http://www.thegoodstuffshop.dk/ より 北欧製ナイフでは珍しく大型のフィンガーガードが設けられています。 シースは頑丈な革で作り替えた方が良いかもしれません。 Alaska Outdoors Directory Forums でも評価が高いようです。 http://forums.outdoorsdirectory.com/showthread.php?t=3660 ) 「いかに、宜旨の御使をばかくはするぞ」と云ひければ、 「宜旨とは何ぞ」とて、太刀曲(ゆが)めば躍(おど)り退(の)き、 推(お)し直し踏み直し、矢庭によき者ども十四五人ぞ切り伏せたる。 その後は太刀の鋒三寸ばかりうち折れて捨ててげり。 (『平家物語』巻第四「信連」 より) ちょうど10年前、8月の暑い最中に、 自分は古備前の太刀を見るために、実家と博物館を往復していました。 ショーケース越しの古備前の刀をあまり熱心に見ていたもので、 その様子を見かねたと思われる学芸員の方が 「古備前の刀はハマグリみたいな断面なんですが、実に柔らかいんですよ」 (誤解されるとよくないので少し表現を変えています) と某神社所蔵の有名な太刀を例に挙げて教えて下さいました。 1998年頃と言えば、ナイフ市場ではアメリカを拠点として、 ベンチメイド等のタクティカルナイフ・ブームが始まっていたと記憶しています。 当時、自分の手元にはガーバーのハイス鋼ナイフだとか、 ランドールといったアメリカ製品がたくさんありました。 しかし、熱心に集めた割に野外で使うとどうも使い勝手が悪く、 買っては使って委託販売に出すの繰り返しで、 コレクター達に人気のあったガーバー・アーモハイドシリーズ数十本は 冬場のハンドルの冷たさと研ぎにくさもあって、 数年かけてその殆どを売り払ってしまいました。 日本で発行されているナイフ関連書には、 ロックウェル硬度Cスケール 58度以上でないと いかにも使えないナマクラであるような表現があったと記憶しています。 しかし、硬度不明、鋼材の詳細不明のヨーロッパ製ナイフを研いでみると ハイス鋼や有名高級鋼材のようなカリカリの刃先にはならないものの、 短時間で良い刃に仕上がるし、道具として普通に使うことができる。 自分の感覚がおかしいのか、それとも国内のナイフ情報が過剰規格なのか、 …多分、後者じゃないか? と疑問がふつふつと浮かびはじめました。 (続く) ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008年08月06日 08時38分46秒
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