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テーマ:愛犬のいる生活(77227)
カテゴリ:Companion Animal
帰国したとき、横浜駅での話。
のぼりの電車に乗りこむべく、エスカレーターを急ぐ女性がいた。その女性は肩にバッグをかけていた。そしてその中から、小さな犬が頭を出していた。最近流行の、超小型犬。 彼女が混んだところを急ぐあまりに、犬の入ったバッグはあちこちにぶつかっていたけれど、彼女は気にする気配がなかった。私はそれが妙に気になって、彼女のあとを追ってしまった。 乗り込んだ電車は、結構混んでいた。犬はバッグから顔を出し、ウルウルした瞳で飼い主を見上げていた。車内の蛍光灯が、まぶしそうだった。一方、彼女のほうはというと、携帯でのメール打ちに没頭中。その犬は飼い主の目を自分に向けさせる事を、最終的には諦めたようで、バッグの中にもぐりこんだ。 結局、横浜から渋谷まで、飼い主である女性が、バッグの中の犬をチェックする事は、ただの一度もなかったのだ。まるで、生き物など入っている事など、まったく忘れているかのようだった。 あの犬・・・今頃どうしているんだろう。 《次回は農園の犬のお話》 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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