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カテゴリ:クリエイティブライフ
【一皮むけるには蓄積が必要】
★狭山ヶ丘高等学校校長・小川義男氏の言葉から― ◎勉強はいくら努力しても、毎日少しずつ力が伸びていくというものではな い。 一定の努力の蓄積の上に、あるとき、爆発的に成長するものなのだ。 本学園理事である友山氏に聞いたことだが、タケノコは毎日少しずつ伸びる けれども、その皮が妨げとなって、その成長は遅れがちになる。 しかし、内部の成長が強まりエネルギーが蓄積されてくると、ある日その皮 が剥がれ落ち、その瞬間から、タケノコは爆発的に成長するものなのだそう だ。 このことを本校の寺田先生に話したところ、檜もおなじような成長を遂げる のだそうだ。 檜はある程度太くなってくると、幹を取りまく皮が邪魔になってくる。 すると檜は、その年の最も寒い冬のある日、一気にその皮が剥がれ落ちてし まうのだそうだ。 その後、竹と同じように檜は急速な成長を遂げる。寺田先生によると「一皮 むける」という言葉は、檜のこのような性質に起因するとのことだ。 檜は木の王様のような存在だが、これについては少し面白い話がある。 法隆寺は世界最古の木造建築と言われ、建立以来千年以上を経過している。 その建物の一部がいたんだので、取り替えることになった。千年を経た檜の 古材は、多年雨に打たれ、木目が露出して年輪の古さを示していた。 そのとき、ふといたずら心から、大工さんがその古材に鉋(かんな)をかけ たのだそうだ。 何と数回削ると、ぷうんと新しい檜の香りが辺りに漂ったと言うのである。 木材に慣れ親しんでいる大工さんたちも、檜の生命力のすばらしさにしばし 声もなかったという話である。 学問も、力が伸びないと悩んだり諦めたりするのではなく、いつの日か自分 に力が、爆発的に成長する日が必ずくるのだということを信じて、努力し続 ける中で、初めて大きな成果に達することができるのである。 (参考文献:小川義男著「気品のある生き方」中経文庫) ________________________________________ *蓄積のために重要なのは、「時間」です。 この時間(とき)というのは、すべての人に平等に与えられています。 よりよい生き方をしている人は、この時間の使い方が上手です。 なぜ、時間の使い方がうまいのでしょうか? 答えの一つは、時間(とき)というものに意味を持たせているからです。 だから、時間に流されるということがないのです。 自然の一部である、竹や木にしても、時間という養分と、光や水などの養分 をバランスよく吸収して、成長しているのです。 一皮むけるには、時間の活用をいかに行えるか。 もちろん、夢や目標をもつことも大切なことです。 それ以上に、時間に追われるのではなく、時間を生かすことを大事にしたい ものです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019年08月30日 07時00分08秒
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