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カテゴリ:クリエイティブライフ
【心の習慣を変え、自分を高めよう】
★精神科医・禅僧、川野泰周(たいしゅう)氏の言葉から― ◎禅や仏教の瞑想を、科学の目で吟味して、現代における実践法を打ち立てたの が、昨今話題となっている「マインドフルネス」です。 そのマインドフルネスで、よくたとえて表現される「記憶や感情の奴隷」とい う言葉があります。 これは過去の記憶や抱いた感情に支配されているということを示すものです。 たとえば、過去に失敗した経験があると、いつまでもその記憶が残り、その後 仕事に取り組んでいても、失敗のイメージしかつくれなくなって、結局、失敗 を繰り返してしまうということがあります。 “失敗した”という記憶に支配され、その記憶の奴隷になっているのです。 このように、いつも失敗のイメージしかつくれない、失敗したときの感情が湧 き起こってくるのは、それが「心の習慣」になっているということに起因して います。 そして、この習慣は自己肯定感と結びついています。 仕事に限ったことではありません。恋愛でも同じことが起こります。うまくい かなかった恋愛の記憶が、その後の恋愛を不首尾に終わらせることになったり そのときの傷ついた感情が、恋愛に恐れを抱くようになったりします。 この習慣を変えない限り、なかなか自己肯定感を高めることはできません。 この流れに歯止めをかけるには、「自分を俯瞰してみる」ことが必要です。 認知心理学では「メタ認知」といいますが、仕事や恋愛、人間関係……の中で 自分はどう考え、どのように行動しているかを、客観的に眺めてみるのです。 そうすることで、「記憶や感情の奴隷」になっている自分に気づきます。 「そうか、自分は物事に向き合うとき、いつも過去の失敗を思い出して、“今 度もそうなったらどうしよう”と考えてしまうんだな――」 こういったことが、俯瞰することで得られる「気づき」です。 この気づきは「変化」の原動力です。 それまでの(記憶や感情の奴隷になっている)習慣に歯止めがかかり、やがて は習慣から抜け出すことができるはずです。 それは、自己肯定感を高める準備が整ったことにほかなりません。 自分の考え方や行動に、どのような傾向があるかを知るには、いったん俯瞰で 見る、外側に目線を置くことが大切だと思います。 (参考文献:川野泰周著 「人生がうまくいく人の自己肯定感」 三笠書房) ________________________________________ *著者が指摘するように、自分を客観視することが、過去の失敗から受ける 感情の奴隷から抜け出す、効果的な方法なのです。 マインドフルネスというのは、難しいものではありません。 最初は、自分の呼吸に集中するだけでも十分です。 繰り返してやると、自然に感情と心の区別がつくような感じがつかめるように なります。 時間も5~10分ぐらいから始めていけばいいと思います。 欧米では、仕事の休憩時間にマインドフルネスができるように、オフィスの中 に静かな部屋を設けている企業もあります。 心の習慣が、思考習慣につながりますから、いかに、心の持ち方が大事なのか よくわかります。 できることから始めてみましょう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019年11月28日 07時00分09秒
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