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カテゴリ:自己啓発すすめ
【悩みやすい性格とのつきあい方】
生きていると、他人のちょっとした言葉や態度が気に入らなかったり、自分の 気持ちが理解してもらえないことにいら立ちを覚えることがあります。 そのことをすぐに忘れてしまえばいいのですが、頭の中はそのことがいっぱい で、他のことを考えようとしてもそれができなくなります。 これは、イヤな出来事で不愉快な気分になり、それが意識(思考)を混乱させ ているということです。 これを別の角度から見ると、不愉快な自分に意識がとらわれているということ になります。 つまり、これは自分のことが気になっている状態です。 そして、悩みやすい、あるいはマイナス感情に引き込まれやすい性格の現れと も言えます。 ところが、別の人はそもそも他人から何か言われたり、嫌なことをされても そのときは気分を悪くし、思考が混乱しますがそれは一時的なもの、一過性の ものとしてとらえ、「こんなこともあるさ」と考えます。 そして、別のことについて考えたり行動したりしていきます。 つまり、自分のことにこだわらずに、別にやるべきこと、外の世界に目を向け ています。 明治時代に精神科の医師で森田正馬(まさたけ。通称、しょうま)という人が いました。 森田療法という独自の心理療法をつくりあげた人です。 森田さんは、若い頃はパニック障害でした。 大学生になり、自分の思うような勉強ができずに焦っていました。 その時期に、家の都合で仕送りが来なくなってしまいます。 しかし、試験が目の前に控えていたので、とにかく勉強に集中するしかないと 思うことにしました。 さらに「仕送りが来ないなら、死んでも仕方がない」と、開き直った気持ちに なることもできたのです。 そんな気持ちになり、寝る時間を惜しんで勉強に取り組んでいきました。 すると、いつのまにかパニック障害の発作が起きなくなっていたのでした。 この体験がきっかけになり、精神医学の道に進むことになりました。 森田さんの療法の特徴は、患者さんのその時々の気分、感情で行動するより、 目的を持った行動、行為が大事だという考えです。 たとえば、目の前にある仕事をするとき、「いやだな、きついな」という 感情で仕事をせず、いやな仕事、きつい仕事でも、まず感情や気持ちは 一時棚上げして、とにかく今日一日仕事をやって終わろう、と思うこと。 やり終えた後に、「今日の仕事はやり遂げた。目的は達成した」と思うよう にするのです。 この習慣が定着すると、感情や気分に振り回されることが少なくなるという ものです。 その意味では、時間がかかるかもしれません。 人の心の傾向は、長い時間をかけて作られたものです。 その傾向を変えていくには、時間をかけて自分のペースで無理をしないこと も大切なことです。 悩みや不安があるのは、生きている証拠です。 悩みや不安のおかげで、人は学んで成長していくものです。 そして、悩みや不安へのつき合い方も工夫しながら人生を楽しめることが 何よりです。 (by ハートリンクス) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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