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カテゴリ:自己啓発すすめ
【心にある二重の層】 人の心には片方では何かをしなければならないと思う心があり、もう一つは、 しなければならないが、本当はしたくないという心があります。 そのときに、どちらの心が勝つかによって、行動が決まります。 たとえば、職場で何かのスピーチをするように上司から言われた、とします。 しかし、人前でしゃべるのはイヤだから話したくない。 それでも、ついにそのときが来てしまったとしましょう。 どちらかに決めなければならないときは、勇気がいります。 イタリアで有名なオペラ歌手に、エリンコ・カルーソーという人がいました。 テノール歌手としてとても人気がありました。 100年ほど前に没していますが、今でもファンが多いという実力者です。 そのカルーソーがある日、舞台に出るのが突然怖くなったことがありました。 しかも、あと数分で舞台に出るというときでした。 怖くなり、のどはけいれんし、汗水が流れてきたそうです。 そのときに彼がとった行動は次のようなものでした。 「私の中で、小さな私が大きな私を絞め殺そうとしている。 小さい私よ、ここから出て行け、大きい私が今歌おうとしているんだ」 と、叫んだのです。 それからすぐ、彼は何事もなかったかのようにステージに歩いていき、いつも のように歌ったという話です。 怖いという意識は顕在意識で感じていますが、その奥にはやればできるという 隠れた意識、つまり潜在意識がありその力が大きいのです。 この関係を、哲学者ジョセフ・マーフィーは、こう述べました。 『意識する心(顕在意識)は、客船で言えば航海長か船長である。 彼は船を指揮し、機関室の船員たちに命令する。 そして、命令した通りに従うのが船員であり、潜在意識である』。 このように人の心には二つの層があります。 それぞれの心の役割をうまく使いこなせば、人生上の問題の多くは解決できる ということです。 しかも潜在意識は、顕在意識で思った通りに実現させようと働くのです。 ですから、 「良いことを思えば、良いことが起き、悪いことを思えば悪いことが起きる」 というのは、一面では法則でもあるのです。 思想家の中村天風も「人生は、心ひとつの置きどころ」と述べています。 幸せになりたい、成功したいなら、そのために必要な心の持ち方をすればよい ということになります。 (by ハートリンクス) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024年02月07日 07時00分11秒
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