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カテゴリ:自己啓発すすめ
【どんな一日もありがたい】 カレンダーには大安・仏滅などと表示されています。 六曜(ろくよう)と呼ばれており、大安・仏滅・赤口・先勝・先負・友引、 の六つの日があります。 元々、中国で時間を区切るために使われていたものが、日本では吉凶の指標 として用いられるようになりました。 文字だけを見ると仏教に関連があるように思えますが、実際にはそうでは ありません。 ブッダは、 「私の教えにはよい日を選ぶことはない、『日』というものに、よい悪い などはありません」と断言しています。 親鸞聖人も「日の吉凶を選んではいけない」と説いています。 吉凶を日々の生活に結びつけようとする背景には、人間特有の考えがある のかもしれません。しかし、昔からの教えや禅の言葉を通じて、日々の心境 を整えることが大切であることが伝えられています。 昔、雲門(うんもん)禅師という人が、弟子の一人と禅問答をしました。 禅師が問います。 「今日までの十五日間のことはお前には問わないが、これからの十五日間を どのような心境で過ごすのか答えてみなさい」 弟子は答えが見つからず困っていました。 すると、禅師が言いました。 「それでは私が言おう。毎日がよい日だ」 このやりとりから、「日日是好日」(ひびこれこうじつ)という言葉が登場 します。 毎日の一日一日がよい日である、そのような心がけで過ごしなさいという 意味があります。 昭和の頃、静岡県の方広寺(ほうこうじ)に101歳まで管長を務めた、 足利紫山(あしかがしざん)老師がいました。 老師は「日日是好日」の人でした。 老師は、どんなときも「ありがたい、ありがたい」「上等、上等」と合掌して いました。本堂の廊下を歩くとき、 晴れている日は、「いやー、これはいい天気だ」 雨の日には、「いやー、実にいい雨だ」 曇りの日も、「いやー、これはいい曇りだ」 蒸し暑い日なら、「いやー、これはいい蒸し暑さだ」 と言います。あるとき、弟子の一人が 「老師、何がそんなにありがたいのですか。上等、上等と言われますが、 それは老師のお世辞ではないのですか」 すると、老師は穏やかな口調で諭しました。 「そんなことを言うものではない。 ただ私には、見るもの聞くもの、みんなありがたく上等なものばかりだ。 それは、今のお前にはわからないかもしれない。 自分のことばかり考えているものは、他人様からのありがたいご恩は わからないものだ」 「日日是好日」は、天地のすべてのことに感謝する習慣によって心が穏やか になれる言葉です。 現実の中でイライラや不愉快なことがあっても、感謝の心を持つことで幸せ を感じることができるのです。 (by ハートリンクス) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024年08月19日 07時00分13秒
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