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カテゴリ:本の感想
書籍の感想です。
今回は「あやか商品開発部 取り憑かれるのがお仕事です」です。 あやかし商品開発部 取り憑かれるのがお仕事です (双葉文庫) [ 鈴鹿 千秋 ] あやかし系のお話が大好きなので、タイトルだけでワクワクです♪ 大学を卒業して、大手広告代理店に入社した千和ですが、社会の理不尽を 目のあたりにします。 理不尽と言っても彼女自身が理不尽なことをされたわけでもなく、残業続き ではあったものの充実した生活だと本人は思っていました。 しかし、会社のミスをより立場の低い会社に押し付けるという「理不尽」を 見たとき、どうしても納得できず、退職してしまいます。 「自分がやりたかったことはこんなことではない」という思いが強かったのです。 しばらくは実家に引き籠っていて、その後、就職活動を再開したのですが、 広告代理店はトラウマが蘇ってきてダメ、そんな時、学生の頃、スポーツを 愛していた自分と、その時愛用していたスポーツメーカーを思い出します。 そしてスポーツ用品メーカー「ヴィクトル」に契約社員として入社することが できたのでした。 事務員としての採用のはずだったのですが、急きょ「第三商品開発部」へ 異動となります。 そこはあやかしの力を借りて商品開発を行っている部署だったのでした・・・ タイトルの「取り憑かれるのがお仕事です」というのはまさにその通りで、 「あやかしの力」と言っても妖力(?)みたいなものを宿したスポーツ用品 などとなれば反則ですよね。 なのでそうではなく、彼女があやかしに取り憑かれ、彼女の動きを多角的に解析して その動きを妨げない、または、その動きを再興に再現するために素材や形状に こだわった商品、それがヴィクトルの商品ということでした。 虫や鳥の動き、形状を取り入れた物って世の中にありますもんね。 新幹線のあの形状はカワセミの嘴を参考にしたらしいですし。 とまあ、そんな感じで、あやかしに取り憑かれながらお仕事頑張る小説です。 商品作りに協力的なあやかしもいれば、過去の遺恨で非協力的なあやかしも います(それも千和が何とかします) ですが、全体的にあやかしは気の良い方々でほんわかした小説です。 面白かったです。 続編読みたいけど・・・出てないみたいですね。 出たら是非読んでみたいです! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2021.09.23 10:36:15
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