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カテゴリ:本の感想
書籍の感想です。
今回は「試験に出るパズル 千葉千波の事件日記」です。 【中古】 試験に出るパズル 千葉千波の事件日記 講談社ノベルス/高田崇史(著者) ちょっと不思議な本でした。 謎が出て、イケメンで聡明な千葉くんが鮮やかに 謎を読み解くのですが、実は微妙に勘違いだったり みたいな話です。 例えば、第一話では喫茶店で売人が何らかの 方法で売買する場所を確認している。 しかし、その方法が分からない。 喫茶店で待ち伏せて、売人が何から情報を得ようと しているか必死に考えます。 そして、ついに暗号を読み解き、売買の場所を特定 できた事で、めでたしめでたしなわけですが、 実は暗号だと思っていたものは何にも関係なくて たまたま合致しただけ、というオチ。 他にも連続爆弾魔のメッセージの法則性を読み 取ったりするのですが、実は何の法則性もなく いきあたりばったりだったり、とか。 千葉くんが頭が良くて無類のパズル好きなのが わかるだけに微妙にずっこけるオチが面白い ような肩透かしのような。 そんな感じの小説です。 軽妙な語り口で、ページ数はかなりありますが、 グイグイ読み進められます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024.09.14 00:25:14
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