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今日一日は何事もなくおわった。
ここ数カ月、ずっと体調の悪かった課長の奥さんの精密検査の結果が出て、問題なかったという。 ひとごとながら、胸をなでおろす。 社会人生活には、素直な心が必要だ。 どうやら、私もその修業を積み、一人前となった。 上司の助言に従うこと。 一見、無駄とも思えるその助言を実行していくことこそが、仕事を成功させる上での近道となるのだ。 私は2年前から上司の勧めでゴルフを始めた。 ゴルフでの接待を通して、取引相手とコミュニケーションを取っていくこと。 丸一日を接待に使うことは、決して徒労ではなく、次の仕事をスムーズに獲得することのできる、最も効率の良いやり方なのだ。 快活にふるまうこと。決して否定語を言わないこと。 私の手にもまめが出来た。 上司は私の手を褒めた。 私の欠点と長所を見極め、上司は的確に指示を与えてくれる。 それによって、私は自分を見直し、仕事をしていく中で自分の可能性を見つけ、伸ばしていくことができた。 私の導き手になって下さる上司には、感謝してもしきれない思いだ。 これは私にとって贋物の日記だ。 しかし、人間は贋物になりきれるほど正直でもありえない。 書き直してみたところで、それが私の本心というわけじゃあない。 苦しい一日が終わった。 ここ数カ月、ずっと体調の悪かった課長の奥さんの精密検査の結果が出て、問題なかったという。 残念だこと! 無駄な指示ばかり出して、現場を混乱させる、あの課長の奥さんが死んでくれたら、多少の慰めにもなったであろう。 社会人生活には、単純な心が必要だ。 それなのに、私は腐敗した柔弱な傷つきやすい見栄坊な心で、社会人生活をますます苦しいものにしているのだ。 私とて、単純な心を愛する。 しかし、私の心とそういう心との深い隔たりの前に立っては何ができよう。 人が私の仕事を褒める。 さまざまな項目、さまざまな数値で仕事の評価を下される。 人が私に期待すること。 それは結局、見た目の華やかさに過ぎない。 老いて醜くなった私を、人はお払い箱にするだろう。 私の手のまめ、それは愚かな茶番だ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013.05.23 21:20:29
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