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ヴィリエ・ド・リラダンの未来のイヴを読んで以来、ずっと実在について考えていました。
人間が社会の中に適合していく過程の中で演技をしたり、個性を塗りつぶしたりしているのを思うと、己の存在をそのまま誇示している人形の方が実在しているのではないか、という考え。 だって私、これが私ですって胸を張れるほど、自分らしく生きていないですもの。 仕事だって、金のためって割りきって、やりたくもないことを黙々とこなし続けているし。 服装だって、会社に合わせて着たくもない服で我慢してるし。 期待された役割を演じるために、性格まで偽装していますからね。 そう思うと、女性らしい体の丸みを隠そうともせずに官能的な顔をして己が己だと疑わない人形は、人間より遥かに実在している。 会社では女性であることは前提だとしても、性差でセクハラ扱いされる恐れがあるので、女は自分が女であることを意識させないようにしている。 人間は鏡を見て自己同一性を感じるけれど、だったら人形を見ることで自己同一性を確認したっていいじゃないか、ってことを言った作家さんの言葉に、なるほどねーと思いました。 確かに、こうありたい自分、とか、こうである自分というのを人形で確認してもいい気がします。 自分以外の他人から見ると、その姿は異様に映ると思いますけれど。 絵を描くにしても、人形を作るにしても、もっと自分の存在をあからさまに表すような表現の自由を体現した方がいいのではないかと思います。 昨日はまた画廊に人形見に行ってきましたが、ため息が出るほど美しくてうっとりしました。 作り方とか表現の仕方にも本当に色々とあるんだな。 私は拒食症少女みたいな表現とか、内臓丸出し表現が苦手で、ずっと見て居たくなるような健康的美女が好きです。 手の関節とか、体つきとか、こだわるとどこまでもこだわれるのが人形作りなんだな。 肉感をどの程度出すとか、筋肉の表現をどうするかとか。 顔にしても、気の強そうな顔も、優しそうな顔も、自在に作れるんだな。 奇縁に導かれて人形教室行くことになったので、先生の存命中は毎週欠かさず通おうと思います。 何かを表現したいと思った時、それが形になるまで試みようと思うと、人生って短いなとしみじみ思いました。 そして、机のない部屋で、ベッドに寝そべって絵を描く生活していましたが、机とイスを導入してちゃんと作業ができる環境を作りました。 達成したいものに向けて準備を始めようと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2016.06.18 20:59:18
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