◆中国の覇権は、やはりというか希望的観測だったようだね?
●さて ここにきて中国の経済について、さまざま評論されてるよね?23年のGDP成長率が公式発表で5.2%もあるはずがないというのが、よくある話。実際、中国統計当局がちゃんと正しい統計を地方政府に要求してるくらいだから、それはそうなんだろう。●TVでおなじみの経済評論家・カリュウ氏は、体感温度として3.2% つまり2%は上乗せになってると言ってるね?●経済の指標つまり、 消費・貿易・不動産等の投資・海外からの正味投資額がいずれもマイナスで、GDP成長率がそんな高止まりはありえないってのが多い。●ところで中国の人口が、インドに抜かれたというのが昨年のトピックであった。その人口構成が今後の中国の大きな課題になりつつあるようだ。●日本の人口も減りつつあり、人口8000万人を維持するためにやるべきことを経済団体が提言してたが、中国に至ってはそのスピードが日本より速く、おそらくこれが、中国の覇権を危うくする最大の課題になると思われる。一人っ子政策のブーメランがここに現れたということだ。●2000年時点で高齢者一人を、生産年齢人口6.5人が支えていたが、2010年には5.4人、2020年には、3.6人とだんだん少なくなって、2040年には1.7人が高齢者の生活を支える構造になるとのことだ。●これは自分の家族のほかに各退職者の生活の約半分を負担する額で、到底可能な額とは思えない。●今、中国はこの40年ほどの成長の原因であった事象の負の側面が、一気に表面化して、分岐点に差し掛かってるようだ。何しろ50から60歳の人口が3億人にもなる層が、これから退職するのだから、これは米国の人口に匹敵する層にあたる。中国の覇権どころの話でないことは、容易に想像できそうだね?