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カテゴリ:映画
先日、「やさしい嘘」2003年仏、ジュリー・ベルトゥチェリ監督・脚本、を観てきました。
祖母、母、娘三世代の女性を描いて、グルジアの現代史にもなっています。 グルジアは1991年ソビエト連邦崩壊後、独立。 ロシア帝国の崩壊からソ連の崩壊まで生き抜いた祖母、ソ連の絶頂期と民族独立運動の世代の母、体制崩壊後の武力闘争の後すべてを失った今を生きる娘の、三世代の女性たち。 電気も水道も途切れがちな、しかも身の回りの物を売って生活せねばならない暮らしの厳しさが、見え隠れする。 原題は、「オタールが旅立ってから」。 オタールは、祖母の息子、母の弟、娘の叔父。フランスに出稼ぎに行っている、元医学生。 娘の父は、アフガン戦争で若くして戦死したという設定だ。 激動の時代に翻弄されつつ生きる家族の姿、"嘘は物語を紡ぐ糸"。グルジアの首都トビリシからパリへ。 この映画で写されたパリは、今までの映画とは違う顔をしていた。 監督は1968年生まれのフランス女性、記録映画作家でもあるそうです。 音楽にアルヴォ・ペルトの曲も使われていたようで、ちょっと嬉しかった。(アルヴォ・ペルトは1935年エストニア生まれ) それから、スターリンはグルジア生まれだったそうです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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