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カテゴリ:言の葉
かっかっかさんよりコメント頂いた、本日の島田雅彦さんの「文豪書簡」は、『恋は妄想』~夫の浮気に怒る女性へ~でした。
私はどうも浮気とか不倫とかいう言葉に抵抗があり、今回も読み流すところでした。何か食傷気味な言葉のようで、新しい感覚でもって語られにくいという先入観があるのかも知れません。 でも、読んでみると面白いのですよね。 *夫の浮気相手の分類 その一・常に似たようなタイプの女を追い求める男。 その二・多種多様な女を渡り歩く男。 さあ、私が夫に浮気されるとしたら、その二・にしてもらいたいかな。 私が浮気するとしたら、やはりその二のタイプかな。 さらに島田さんは書きます。 *男にとって、恋は妄想の産物です。女は相手の男の言動や仕草、表情、声、才能その他、具体的な要素に触れることで愛を高めていくでしょうが、男は女を一度、自分の脳に取り込んで、その女を素材に妄想を膨らますことで愛を高めてゆくのです。全身で恋をするか、脳で恋をするかの違いといったらいいのか。 これは、非常に納得してしまいました。 そして、どちらにしても妄想は自由です。 *ところで、醜い愛人の存在がバレた時、夫はどんな反応をしましたか?私なら、こういい訳するでしょう。君の美しさを際立たせたかったから。 島田さんは軽妙にまとめられていた、というところでしょうか。 男女間の問題は、古くて古い、そんな感想でした。(笑) <* 印は朝日新聞「文豪書簡」よりの引用です。> お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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