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カテゴリ:映画
*「スパニッシュ・アパートメント」 2002/フランス・スペイン
L’AUBERGE ESPAGNOLE 監督:セドリック・クラビッシュ 出演:ロマン・デュリス、オドレイ・トトゥ 番組案内●バルセロナのアパートに住むフランス人留学生が、さまざまな国の若者との共同生活を通して成長していく青春ドラマ。 フランス、ドイツ、スペイン、イタリア、イギリス、などからやってきて、経費をきりつめるために共同生活する留学生たちの、すったもんだ。 夫々のお国柄や国民性を出していて、また留学生の生活ぶりが興味深く面白かった。しかし映画自体の印象は今ひとつ、弱かった。 *「珈琲時光」 2004/日本 監督:ホウ・シャオシェン 出演:一青窈、浅野忠信、荻原聖人、余貴美子、小林稔侍 番組案内●都会の片隅で生きるフリーライターと古書店主の穏やかな交流を淡々と描く。台湾の巨匠ホウ・シャオシェンが敬愛する小津安二郎監督にオマージュを捧げたドラマ。 まず、先日観た原徹郎さんの「東京---物語のそとで」にカメラの位置や音の取り込み方、陰影などが似ていることに、びっくり。さすがは両者ともに小津安二郎を意識した作品である。こちらもストーリーが無いようで有って、しかもなかなかに恐いイメージも孕んでいると思う。電車の撮り方、氷の赤ん坊の童話、集音をソフト化したパソコンの画像、珈琲喫茶店、江文也の音楽、肉じゃが、などが心に残る。家族像の崩壊も、エンドクレジットに流れる一青窈のきれいな歌声とともに、再生の予感を残して流れ去っていくようだった。 *「真珠の耳飾りの少女」 2003/イギリス・ルクセンブルク GIRL WITH A PEARL EARRING 監督:ピーター・ウェーバー 出演:スカーレット・ヨハンソン、コリン・ファース 番組案内●17世紀オランダの画家フェルメールの代表作「青いターバーンの少女」と呼ばれる絵画にまつわる物語。妻子ある画家と使用人兼モデルの少女がたどる許されざる愛を描き出す。 どこまで史実に基づいた物語なのかわからないのだが、少女役のスカーレット・ヨハンソンが魅力的だった。フェルメールのファンなら、自分だけのイメージを大切にしたくて拒否反応があるかも知れない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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