…………



どうしてまたここに来ちゃったんだろう。





妖艶な雰囲気が漂うダンジョンの中で一人ごちるミレシアン。




というわけで、久々の「たまむぼ」こと
「たまには無謀なことをしたくなるんです」シリーズですが、
正直わたくし、今回はこのシリーズ最終回のつもりでお送りさせていただきます。

スクリーンショットを観て頂いてお分かりの通り、
ここに来て私が挑もうという場所といえばもはやあそこしかありません。


そうです。

「夢幻のラビダンジョン -夢の始まり-」一人旅、やっちゃいます！


せっかく実装されたんです。
やはりこの記事シリーズでこのダンジョンも１度くらいは扱うべきでしょう。
無謀っていうかもうはっきり言って「バカなの？死ぬの？」って感じですが、
実際道中もボス戦もベビーにボコられる気満々でいます。
前回の記事で、クリアこそしたもののあんなさんざんな結果に終わったというのに、
更に同じ編成で２度目も挑んでやはりさんざんな結果で終わったというのに、
ただ手元に腐りそうな通行証があったから、つい…
そんななんでもない理由で懲りずに入ってしまったのです。


前記事の苦い苦いあまりにも苦い経験が前提にあるので、
今回ははっきり言ってクリアは度外視。
純粋に今の自分にあるものすべてを賭してどこまでやれるかの限界までの追及です。
ただし今回、挑む上での心境としては背水の陣の如し。
失敗しても次がある―　という考えは一切無く、
挑戦は今回が最初で最後一度切り、二度目はないという姿勢で臨みます。
夢幻のラビダンジョンに関してはこれくらいの覚悟で挑むのがふさわしい、と思ったからです。


それでも挑むからには「なんとしてもボスまではソロプレイでたどり着いてみたい…」。
そんな欲求はどうしても出てくるようです。
ファンタズムブレイカー取得は私程度ではとても敵いませんが
ならばせめて願わくば「-夢の始まり-」だけでも一人で制覇したいなあと。


冷静に考えて
自分の視点から観ても客観的に観ても
それはもう、あまりにも。
あまりにも高すぎる壁なのですが。
それは重々分かってはいるのですが。
それでもやはり一度くらいは挑戦したいという気持ちは抑えられず
イベントで受け取った通行証がタイムリミットを示しつつある
このタイミングで、ついに決めました。



と、今回の覚悟の程がすさまじい余り、思わず前置きが長くなってしまいましたが、
とりあえず挑戦する上で、蘇生対策にとサブの銀行やらペットインベントリやらから、
残ってるだけのありったけの風船を掻き集め、
SEポーションも全部投入！…というのは少し気が引けるので
ほんの少しだけペットに残してありったけの量を用意―
と、とにかく入念に準備を行います。


気持ち的にはいつもの着慣れた服を纏い、靴紐もしっかりと結わえ、
正真正銘これがフリルシアのエリン人生最後の挑戦とばかりの心持ちで挑む
夢幻のラビダンジョン -夢の始まり- 一人旅
これまでのいろんな想いを乗せて、今回はいつも以上に
気持ちをストレートにぶつけた真っ直ぐな文面と
スクリーンショットもたっぷりめでお贈り致します。

さあ果たしてその冒険の結末は―









１Ｆ＞

最初の５部屋でベビーが出なかったことに安堵。
あれが１匹出るだけで一気に心に影が差すくらいには凶悪な存在です…。
サキュバス各種は４体セットやファントムとの混合沸き　みたいなのはありましたが
ファイナルヒットでこれを撃破。
ほんとリノベーションで一気に強くなりましたよねこのスキル…。




途中の通路２か所は灯篭から前に出すぎないよう、慎重に見えてるファントムだけを各個撃破。
ファントムの個体数が少ない以上は、ここは慌てて進んだりしなければなんともないですね。

こうして中盤の４部屋＋通路２か所もたった１回の死亡だけで突破。
ううん、順調すぎて怖い…。






そして後半。
ベビー＋ファントム＋サキュバスの極悪連携の前に
風船の残り回数が次々と減っていきます。
この難所は２戦くらいありましたが、１２～３回くらいは死んだような…。
ベビーのデュアルガンスキル各種はもうしょうがないとしても、
絶妙なタイミングでファントムが咆哮を使ってきて、
ファイアボール回避を妨害されるのがとってもいやらしいんですよねえ。
しかしなんとかファイナルヒットを駆使して突破。


後半、灯篭が円を描くように配置されている部屋では
一定時間内に出現したモンスター群を全滅させないと、追加出現し
いつまでも終わらないというキツい仕組みのものが。
ここもなんとかファイナルヒットで突破できましたが、
火力が足りないと最悪ここで足止めを食らうところでした…。
そして全部倒してもそれで終わりではなく、
今度は灯ってる灯篭の火を全部消さないといけない、というおまけ付き。
ちょうどタラ王城影ミッションにある「白いスイッチ５つ」の部屋のように
火を消した灯篭は頻繁に移動するという面倒な仕様までよく似てます。


１Ｆ最後の一部屋で出現したのはサキュバス＆ファントム。
ここでもいやらしい連携で風船をそこそこ減らされました…（４～５個ほど？）
なんていうか、ファイナルヒットのクールタイム短ければ
もっと死ぬ回数抑えて進めそうなんだけどな…。
私にとっては、はっきり言ってこのスキルが生命線すぎますｗ




よおおし！！
１Ｆ踏破です！！
はっきり言って割と早々に尻尾巻いて逃げ出す算段だっただけに、
全然行ける手ごたえなんてなかったんですが、なんとかなるもんです。
-夢の始まり-限定とはいえ、風船さまさま…。
さあ、いよいよ２Ｆ。ボス部屋前の最大の問題はネクロマンサースケルトンですか…。






２Ｆ＞

中ボス部屋前へと続く通路は、閃光弾を駆使しながら
ファントムを制限時間内に２０匹倒すというもの。
初回は２分設定ですが、これは私一人ではどうあがいても間に合わないので
２回目の５分からが勝負。




最初の２分半は夢幻のウィスプから目一杯閃光弾を貯めて、
残り２分半で奥扉側のファントムへと特攻。
手持ちの武器でまともに戦おうなどとは考えず、
多数群れて固まってるところに向かってひたすら閃光弾連打です。
２０匹倒すにはちょっと足りない、と思ったらすぐに引き返して
閃光弾を補充。時間との勝負です。




完全に閃光弾任せで１回で突破することを重視しすぎた余り、途中立ち回りがやや疎かになり
ファントムに１回やられちゃいましたが、まあしょうがない…。
それでもなんとか間に合いました。２Ｆ通路突破！
これ以降は何れもここ以上の難所であることは容易に見てとれるので
ここをたった１回のミスで済んだだけで善し、と前向きに捉えます。



さて…




さて……………




中ボスですか………………。

ここばっかりは私、どうにもならない気がするんだよなあ…。
ここで風船全部使いきってもなんらおかしくもない…。
とりあえず開幕はブリューナクファイナルヒット行ってみますか…。






そんなわけで腹を決めて挑む、VS ネクロマンサースケルトン×２ with ファントム。
…わかってはいましたが、かなりやられました…。
今回は手持ちのソウルストーンが少ないので、極力温存でいきたいものの
風船は即復活のため、スキル各種のクールタイム待ちも許してもらえません。
そこが制御できてしまうとまあ風船は実質ソウルストーンとほぼ同じ効果となり果ててしまい、
かなりチートなアイテムって感じになってしまいますが…ｗ


さておき、さすがは中ボス。
圧倒的な攻撃でもって迫ってきます。
時には成すすべもなく倒れ、積み重ねられていく屍の山。
はっきり言ってこの地点で、いつ心が折れてもおかしくはありません。





それでも！




ここは！




ここだけは譲れない！




これまでのエリンの長い長い闘いの日々の最後を飾るにふさわしい
最高最大の思い出作りのために！




なんとしても押し通す！！






………………








……っつああッ！！
突破ァーーーーッ！！





ついにあとはボスだけ…。
やばいです、緊張してきました。
これまで２度、２人で挑んでみた経験から言っても、
たった一人でまず絶対突破できる気はしないのですが、
それでも既に２度は戦っているわけだから初めての戦いではないわけで。
むしろ実戦自体は今回は３度目。
これまでの２度の戦いでの経験を活かし、食らいついていければ或いは―

道中を這う這うの体で切り抜け、既にここまでの戦いで胃が痛くなっておりますが、
ここまで来た以上、クイーンを拝んで帰らない手はありません。
（まあここ最近２回も顔合わせてはいるんですが…）




ここを開けば後戻りはできなくなる―

これよりたった一人で女王と戦う覚悟はお前にはあるのか？

強大な敵を前に、意志の確認を行われているかのような―
そんな重い扉を前に、迷いを断ち切るべくとりあえずは深呼吸。すーはーすーはー…。



…うん、よし。
覚悟は決まった。
さあ越え難き最大最恐の敵が待つ大広間。　その扉を―　開く！





扉の向こうに待ち受けるは純粋なサキュバスの原種にして無垢なる女王。
ついにこの時はやってきた。
戦う。それが宿命だ、といわんばかりに。


ということで、叶うとは思ってもいなかった
ソロプレイでのサキュバスクイーンとの念願の対決。
夢幻のラビダンジョン最深部で、という意味では
恐らくはこの機会は人生最初で最後。
泣いても笑ってもここが正念場です。
いざ尋常に勝負！
プロポーズ風船が意味深すぎるとかいうツッコミはなしでお願いします！




とりあえずまずはクイーンの保護削り、といきたいところですが
半神化はマイルールで封じているので
ブリューナクはなんとか隙を作ってスパークで活性化。
（↑準備動作が結構あるので、安全を確保しないとおちおち使えない）
そして怒涛の攻撃を掻い潜りようやく活性化ブリューナクをクイーンに撃ち込めた！
…と思ったのですが………　あっ…。

少し削ったまではよかったんですが、肝心要の場面でブリューナクの耐久が０に。
修理忘れてた！！　ダメじゃん！！　どうするのこれ！！



こ、こんな予想もしていなかったところで抜かるなんて…、
ぐぬぬ…しかし、こうなった以上は仕方がない。
削れた分だけでなんとかするしかありません。
もうこうなったら勝つ方向で攻めるのは一旦ちょっと諦めて、
少しでもクイーンの動きを研究するべく、ねばれるだけねばってみる
という方向に切り替えです。




周囲の篝火をクイーンや取り巻きの攻撃を防ぐ盾として利用しつつ
篝火から篝火へ転々と、延々広間の外周を回り続けながら、
クイーンやベビーたちとの追い掛けっこの始まりです。
こうして時間を稼ぎながら起死回生の技、ファイナルヒットのクールタイムを待つ…。
クイーンのライフを削るために、全てはその一瞬に賭けます。
バトル漫画で言うと
「逃げ回っているだけではお前に勝ち目はないぞ」と言う台詞が飛ぶような立ち回りですが、
真正面からやり合っても１２０％潰されるだけなので…。
退けるとこは退き、攻めるところは攻める。
いわゆるヒット＆アウェイですね。
さあこの戦法で最後の悪あがき、しちゃいます。




おお。




おおお！？




意外と…意外とねばってる…。




ほんとにちまちまずつではあるのですが、
なんか半分近くまで削れちゃいましたけど…！　信じられん…。
正念場だからこその火事場の馬鹿力（馬鹿集中力？）だとでもいうんでしょうか。
ただ、この時点で既に手持ちの風船もソウルストーンも全て切れてしまい、
最悪ショップ購入で増やすしかない、という事態に。
…やはりそうなりますよねー…。
復活時に全快する、ソウルストーンでの力押しは理論上は可能ですが、
それでチャンスを活かしてファイナルヒットで斬りかかろうにも
敵の猛攻に耐えながら、となる以上、それにはポーションの在庫は最低限必須。
こちらもライフとマナの500SE各種がそれぞれ残り１５０個を切りつつあり、
これが切れたその時は、もう完全に諦めるしかないムードに。
このまま押し切れるか否か―
ここまで来たなら自分の実力を信じ、最後までやるのみです。





回避失敗でベビーのデュアルガンで蜂の巣にされつつ、
スイートイリュージョンで何度も何度も魂を抜かれると同時に、
ファイナルヒットのチャンスをも潰され、
その隙に、とばかりに返り討ちに合って倒されたりもしましたが、
それでもどこまでもどこまでも足掻き、クイーンへと食らいついていきます。


そうして、もう気持ちの上でも本当にダメだ、というところまで
とことん悪あがきをつづけた結果―








……。


あのライフゲージ具合…。

あと。

あと数撃のはず…！　あとたった数撃入れられれば！！

次起き上がった時こそが勝負！

今度こそ…今度こそ終わらせる！！










！！！！！




夢中で剣を振るう我が身のすぐ傍で頽れるクイーンを横目に
残るベビーも一気に始末して、そして一息。
直後に訪れる沈黙。


ついに……終わった……！
終わらせた……！！


その圧倒的な力でもって、もはやこの身は
数えられないほどに地に伏せられ続けてきましたが
強大なるサキュバスの女王、ついに己自身の力で打ち倒すことが出来ました！
（と言ってもあくまで「-夢の始まり-」のサキュバスクイーンを　ではありますが）
当初は本当に、心の底から、クリアできるだなんて微塵も思っていなかったのですが、
執念がもたらした勝利といったところでしょうか。
当の私にとっては、今、まさにこの勝利の瞬間こそが夢幻（ゆめまぼろし）のよう―




などと、クリア達成の余韻に浸りつつも宝箱を…



って、中身は改造石と歪曲の粉かぁ…。
まあ苦労したダンジョンでの報酬ほどこんなものでしょう。マビノギですし。
まともなアイテムが入ってただけでも有難いってものです。


と、今回夢幻のラビダンジョン制覇にあたって、
それはもう数え切れないほどSEポーション各種も風船もソウルストーンも
消費の限りを尽くし、この結果は今後のエリン暮らしにも大きく響いてきそうですが、
この達成感の前ではもはやそんなことはどうでもいい気分です。


こうして己の信念をかけた一人のミレシアンの無謀なる挑戦は
ここにその幕を降ろしました。
表題にも記したようにこの記事のシリーズ的に「最終回」といわんばかりの題材でもあるという事で
結局クリアできずにバッドエンド、という締めでもそれはそれでよかったのかもしれませんが、
クイーンのライフを半分くらいまで削る事ができた時点で気持ちも前向きな方にシフトし、
やはり最後は盛り上げたい、ということで、結果ごり押しで行かせてもらいました。


マビノギは長年やってきたこともあり、私自身、戦闘においての
プレイヤースキルといったものについても、
プレイ年数相応には手に馴染んだ部分はあるのですが
それでも努力と根性だけではどうしても越えられないなあ、
と感じるコンテンツも近年は珍しくなく、そろそろ一人旅にも限界を感じ始めています。
この夢幻のラビダンジョンに至っては、まさにそういう場所に入るんじゃないかな
と、実装前から下調べしていた際に思っていました。


とはいえ、それはあくまで私の主観での話。
個人的には期待半分不安半分だったこのダンジョンも日本でも無事実装され
今後、好奇心の強いミレシアンの方々の手によって、開拓が進んでいく事でしょう。
フリルシアのエリンでの単身での無謀な挑戦は今回が本当に最後となりそうですが、
全編通して全身全霊、精一杯挑めたので悔いはありません。



書きたい事はまだまだ一杯あるんですが、
余り長々と続けましても未練がましい文面になりそうで…
そうなってしまっては"一応の"シリーズ最終回としてもピシッと締まりませんし、
最後に少しだけダンジョンに対する想いの丈をぶつけて締めようと思います。






―沸きあがる冒険心と緊張感、
　モンスターを相手にしての胸が熱くなるような数々の戦い、
　中身の善し悪しに一喜一憂させられる報酬部屋での記憶、
　挑んでみることで、様々な学び得るもので満ち溢れているエリンのダンジョンは
　その一つ一つが実に個性に溢れ、様々な表情を覗かせてきました。
　そんなダンジョンに魅力を感じて都度目標をもち、
　幾度も踏破を目指し挑み続けてきた一人のミレシアンとして、
　その挑戦一つ一つで味わったあらゆる体験に対し、ここに最大限の感謝を―
　




この先もエリンのダンジョンに繁栄のあらんことを！